高校配置計画地域別検討協〈空知南〉　地域密着で高校魅力化　岩見沢新設校 連携強化へ

（道・道教委 2024-08-26付）

道教委・高校配置計画・空知南

　【岩見沢発】道教委は７月下旬、空知合同庁舎で第２回公立高校配置計画地域別検討協議会（空知南学区）を開催した。オンラインを含め学区内の教育関係者約５０人が参加。１０～１３年度で４学級相当の調整が必要となる見通しを示した。協議では、地域と密着した魅力ある高校づくりを求める声が上がった。

　はじめに、道教委高校教育課が管内の中学卒業者の推計を踏まえた現状と課題について解説。空知南学区の中卒者数は、１０～１３年度に４学級相当の１６０人の減少が見込まれていることを指摘。７年度開校の岩見沢新設校については単位制を導入した普通科４学科、文理探究科２学科を設置すること、岩見沢緑陵高校の普通科を１学級増加することを説明した。

　また、欠員が４０人以上生じている学校については早急に定員を含む学科構成の在り方について検討が必要としている。

　２年連続で２０人未満となったため、集中取組期間を設けて再編整備が留保されている地域連携校等については、取組内容やその効果などに大きな変動がある場合、必要に応じて集中取組期間の見直しを検討することとしており、一層魅力ある高校づくりを推進し入学者を確保することが必要と伝えた。

　協議では、岩見沢市教委の吉永洋教育長が「新設校は道内でも重要な役割であり、先進事例になるはず。引き続き教育機関と関わりを持って期待感のある学校へと推進できるよう連携していきたい」などと期待した。

　このほか、南幌町教委の西田篤人教育長は「交通の便を考えて学区外に進学する生徒が多い。地域と密着した魅力ある高校のために子どもに寄り添った取組を」と求めた。

(道・道教委 2024-08-26付)