札幌市 産学官が連携し初開催 市のキャッチコピーは 未来創生プラン策定へWS
(札幌市 2024-08-30付)


さっぽろ未来創生プランワークショップ

 札幌市は、人口減対策の総合計画である第3期さっぽろ未来創生プラン(7~11年度)策定に向けた準備を進めている。若者の声を反映しようと、28日には市内の第3NEOビルで民間企業や大学生との産学官連携によるワークショップを初開催。学生と㈱北海道博報堂の社員16人が混合のグループで札幌のキャッチコピーを考えた。

 市の住民基本台帳によると、ことし1月1日時点の市内の人口は前年同期より2584人減の195万6928人。3年連続の減少となり、減少幅は過去最大となった。市の合計特殊出生率は1・02と政令指定都市の中で最も低く、若者の転出や経済的不安に伴い結婚・出産を控えることが大きな要因の一つとなっている。

 課題の解決に向けて、若者の市に対する考えを聞くワークショップをシンクタンク機能を兼ね備えた北海道博報堂と連携して企画。社員と学生が「〇〇なまち、さっぽろ」のキャッチコピーを考案した上で、場面や対象に応じた発信方法を考えた。

 グループワークを前に、まちづくり政策局の遠藤清史企画担当係長は人口減少が進む市の現状や、雇用や安全対策など市が力を入れている施策を説明。「若い皆さんに札幌を好きになってほしい。次世代のアプローチを強化し、札幌市を選んでもらえるようなまちにしたい」と呼びかけた。

 各グループでは社員と学生が感じる札幌の良さについて意見を交換。「都会だけれど自然もある」「公園や学校が多く、子育てしやすい」などそれぞれが暮らしやすいと感じる点を次々と出し合い、グループごとにキャッチコピーをまとめた。

 東海大学の中村柊斗さん(4年)は「飽きずに遊び続けられる街であれば、子どもも市内に残るのではないか」との考えを示した。

 まちづくり政策局の九里知彦企画係長は「若者の意見や考えを聞き取り、札幌の魅力をより良く伝えるための方向性を考え、次期プランに生かしていきたい」と話している。

(札幌市 2024-08-30付)

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