文科省ＤＸアドバイザー招き　学校を変革するために　札幌宮の森中　校内研修

（札幌市 2024-08-30付）

宮の森中校内研修

　札幌市立宮の森中学校（井上博文校長）は２３日、文部科学省の学校ＤＸ戦略アドバイザーなどを務める森万喜子氏を招き校内研修会を開いた。時代の急速な変化や児童生徒が抱える課題の多様化などに対応するため、学校が変革していく重要性などを説いた。

　これまでの取組を価値付け、２学期以降の糧にしていこうと企画したもの。「学校とは」「大人とは」など本質的な問いを考える機会とした。

　森氏は「かいぜんプロジェクト　クリエイティブに変えよう！学校の働き方　学校の中身」と題して講義。

　働き方改革の話題では、人が集中できる時間は「起きてから最長１３時間」と提示。「それ以上は持たない。ミスが起こりやすくなる」と話し“余白づくり”の重要性を話した。

　１日のスケジュールを振り返ったり、負担軽減に向けたアイデアを出し合ったりする演習を行ったあと「現実的に無理でも良い。アイデアを口に出すことが大事」と伝えた。

　時代の急速な変化や児童生徒が抱える課題の多様化などに伴い「これまで行われてきた一斉授業のスタイルなどは２０５０年まで続いているか」と問題を提起。学校の在り方を食事に例え「幕の内弁当から巨大ビュッフェになっていくだろう」と話した。

　ビュッフェの膨大なメニューを前に「何を食べたら良いか分からないとたたずんでいる子がいないようにしていかなければならない」と強調。学校が変革する必要性を説いた。

(札幌市 2024-08-30付)