札幌啓北商高　体験入学進路選択の一助に　ＰＴＡサロンなど魅力発信

（札幌市 2024-09-03付）

啓北商業高校体験入学

　市立札幌啓北商業高校（桑島宏明校長）は２１、２２日の２日間、中学３年生と保護者、中学校教職員を対象とした体験入学を実施した。マネジメント能力の育成に向けた取組、高校生活の不安や同校の魅力を質問する「ＰＴＡサロン」などを企画。生徒や保護者は商業高校の魅力を知るとともに、今後の進路選択の一助とした。

　商業の特色を知り、進路選択の参考にしてもらおうと、例年同時期に体験入学を企画。本年度は２日間で中学生２７０人、保護者１３０人が訪れた。

　体験入学では「啓北商業高校ってどんな学校？」と題し、同校のカリキュラムや進路実績について説明。平成２９年度から３年間指定を受けた文部科学省のスーパー・プロフェッショナル・ハイスクールの成果を引き継ぎ、観光や地域を題材としたマネジメント能力を身に付ける新たな学びを展開していることを周知した。また、１年生でビジネス基礎、簿記、情報処理の商業における基礎的な科目を学び、２年生以降は専門分野に分かれて学ぶこと、各科目の中では先の時代を見据えた内容を新しい形の学びに取り組んでいることなど段階に応じた学びの系統性に触れた。

　中学生は各グループに分かれ、簿記やプログラミング等の商業科目や英語など、五つの実習を体験。簿記の実習では簿記部の生徒が講師役を務め、帳簿の記帳を題材に「お金の動き」などを丁寧に説明した。

　参加した中学生は「初めて商業科目の実習を体験したが、どれも楽しく取り組むことができた」と感想を話した。

保護者や中学校教職員は、校舎内を見学する「学校見学ツアー」に参加。見学後は中学生の保護者からの質問に同校のＰＴＡが回答するＰＴＡサロンで生徒の学校生活の様子などを聞き取った。

(札幌市 2024-09-03付)