札幌手稲北小　すいかまつり　おかわりの声次々と　６年生６０人が丹精込め栽培

（札幌市 2024-09-02付）

６年生が切り分けたスイカを提供

　札幌市立手稲北小学校（長堀裕信校長）の伝統行事「すいかまつり」が８月２９日、同校で行われた。６年生約６０人が丹精込めて育てたスイカを切り分け、約３００人の下級生に提供。甘くみずみずしいスイカを堪能した児童から「おかわり！」の声が次々と上がった。

　同校では地域の協力を得て、約２８００平方㍍に及ぶ農園を借りている。各学年の児童は農園で生活科や総合的な学習の時間にナスやトマト、カボチャなどの様々な作物を育てている。中でも山口地区の特産品「サッポロスイカ」は６年生が栽培を担当。収穫後の８月には４０年以上にわたって開催している学校行事で下級生にカットしたスイカを振る舞っている。

　近年は猛暑の影響で実りが早く、ことしは夏季休業期間が５日間延長されたため、夏休み中の１９日に６年生が集まって３００個のスイカを収穫した。すいかまつりでは、６年生が切り分けた４０個のスイカを盆にのせ、下級生の待つグラウンドへ運び込んだ。

　低学年の児童は配られたスイカを笑顔で頬張り、皿にのったスイカがなくなると元気な声で「おかわり！」と挙手。運んだ６年生は「たくさん食べてくれてありがとう」と声をかけていた。

　朝倉清文さん（１年）は「とても甘くておいしかった。１７個も食べた」と声を弾ませた。

　６年生は５月から１週間に１回の頻度で農園に向かい、雑草の除去などの成長管理に努めてきた。渋谷恒太朗さんは「自分たちが作ったスイカは格別」と胸を張った。

　長堀校長は「伝統行事として６年生は例年、誇りを持って取り組んでいる。農園活動を通して豊かな心を育んでいきたい」と展望した。

(札幌市 2024-09-02付)