文化庁７年度予算概算要求　前年度比２.４倍を要望　地域文化クラブ活動移行の実証

（国 2024-09-11付）

　文化庁は７年度予算概算要求を公表した。文化部活動の地域移行に向けた実証事業には前年度比１４７・５％増となる３億５９００万円を要望。部活動指導員の配置には１５・９％増の３億９２００万円を求める。

　要求額は前年度予算と比べ３１・８％増の１４００億円。文化資源の持続可能な保存・活用、わが国の多様な文化芸術の創造・発信に向けた事業の拡充が増額の主な要因。

　文化部活動の地域移行に向けた実証事業は、引き続きコーディネーターの配置を含む体制整備のほか、指導者の確保、参加費用負担の支援などを補助する。

　学校における文化芸術鑑賞・体験推進事業には６・５％増の５９億１１００万円を要望。小・中学校、特別支援学校を対象とする学校巡回公演を１８７６公演程度、芸術家の派遣を２９９０公演程度を行うほか、障がい者芸術団体による公演提供や障がいのある子どもたちが鑑賞しやすいユニバーサル公演を２５０公演程度実施する計画している。

　国立アイヌ民族博物館の運営には１３・３％増の１５億８３００万円を要望。白老町の民族共生象徴空間（ウポポイ）における教育普及事業、バーチャル博物館や多言語化などの情報発信、道外展を引き続き実施する。

(国 2024-09-11付)