札幌清田高　エシカル消費発表会　フードロス削減目指し　「国際協力」で探究活動

（札幌市 2024-09-17付）

　市立札幌清田高校（三関直樹校長）は本年度、北海道コカ・コーラボトリング（株）、（株）ファミリーマートと連携し「エシカル消費」について探究する活動を始めた。グローバルコース２年生の学校設定科目「国際協力」の一環。１２日、同校で発表会を開き、生徒３９人がフードロス削減の取組などの課題解決策を披露した。

　エシカル消費（倫理的消費）とは、消費者が各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うこと。ＳＤＧｓのゴールの一つ「持続可能な生産・消費形態の確保」にも関連している。

　国際協力の意義や課題について考察する視点として「エシカル消費」について学ぶ単元を設定し、北海道コカ・コーラボトリング、ファミリーマートの２社の協力を得て５月から活動を始めた。

　７月には北海道コカ・コーラボトリングの社屋を訪問し、両社のエシカル消費推進の取組とその課題について学習。

　これを踏まえ生徒たちは①コカ・コーラ社の野菜バス～認知度向上と販売拡大②コカ・コーラ社のい・ろ・は・す～清田区の水の知名度向上③ファミリーマート社からの提案～フードロスをなくすには―の三つのテーマの中から一つを選択し、夏季休業期間中に探究活動に取り組んだ。

　発表会では、１２グループが課題について調べたことや解決策などを発表。２社の担当者が来校し、生徒たちの発表を見守り、講評した。

　ファミリーマートのフードロス削減の取組については、４グループが発表し「需要を予測する」「消費期限が迫る商品を購入すると各種ポイントカードのポイントを２倍付与する」「アプリで“エコ割”の商品がある店舗を探せるようにする」など多彩なアイデアを披露。

　生徒たちは「賞味期限、消費期限を日頃から確認することが大事」「必要な分だけ買うことを心がけたい」など今後の消費行動に向けて意識したいことを述べた。

(札幌市 2024-09-17付)