ゼロカーボン事例紹介　ほっかいどう学新聞第１６号発行

（関係団体 2024-10-08付）

ほっかいどう学新聞

　認定ＮＰＯ法人ほっかいどう学推進フォーラム（新保元康理事長）は「ほっかいどう学新聞第１６号」（Ａ４判、６ページ）を発刊した。今回は、第９期北海道総合開発計画の主要施策の一つである「ゼロカーボン北海道」の実現に資する宗谷地方の風力発電について紹介。令和の日本を北の端から支える巨大インフラの全貌を詳細に説明している。

　現在、稚内市内では１８８基に及ぶ風車が回り、市内の年間電力消費量の３倍強もの電気を発電。約１０年前まで市内への送電網は脆弱で、新たな風車が生む電気を送れないことが弱点だった。

　今回の第１６号においては、弱点の克服に至った経緯等を紹介。漁業、酪農、観光に続く基幹産業として、再生可能エネルギーによる産業を創っており、送電網整備の状況も記している。

　新保理事長は「今や目指すべきは、脱炭素社会。そこで再び北海道の出番がきている。生産空間としての北海道が、エネルギー面でもわが国全体にとって大きな役割を担っていることをぜひ子どもたちに教えてあげたい」「自然への配慮はもちろん、時間とコストをかけた送電網の構築や世界最大級の蓄電池を備えた施設など“安定供給”の裏側にある奮闘を少しでも子どもたちに語っていきたい」などとしている。

　このほか最終ページでは、過日開催した第６回ほっかいどう学シンポジウム、第２回全道みち学習会交流会の様子を掲載している。

(関係団体 2024-10-08付)