世界を広げる子育成 北小英研 札幌藤野小で研究大会(関係団体 2024-10-09付)
北小英研研究大会
道小学校英語教育研究会(北小英研、加藤勝宏会長)は9月30日、札幌市立藤野小学校で第2回道小学校英語教育研究会札幌大会兼札幌市小学校英語教育実践研究会第8回研究大会を開催した。研究主題「英語を通じて人と関わる喜びを実感し、世界を広げようとする児童の育成」のもと、道内の外国語教諭ら約130人が参加。5年1組公開授業や研究討議、関西外国語大学の直山木綿子教授による講演を行い、言語活動を通して主体的に学びに向かう授業の在り方を研鑚した。
運営は、札幌市小学校英語教育実践研究会(札小英研、同会長)が担当した。
目指す授業像「主体的に学びに向かい、英語を通じて人と関わる喜びが生まれる授業」を実現するため、視点として①児童が主体性を発揮する教材化②粘り強さと自己調整力を育む教師の関わり―の2点を据えた。
魅力的な活動目標設定や思考力・判断力・表現力を活用する問題解決場面を構築し、他者と関わりながら目標達成に向かう児童の育成を目指した。
授業では、5年1組「NEW HORIZON Elementary Unit4 Who is this?」(種谷富茂華教諭、児童数31人)を公開。本時は8時間扱いの5時間目で、前時までに「Kind」など相手が温かな気持ちになる「ふわふわEnglish」に関する語彙を増やす学習に取り組んだ。
種谷教諭は冒頭、端末を活用しながら前時までの学習の振り返りを促したあと、児童たちから出た「kind」「friendly」「smart」「funny」「active」など言葉を「She is~」「She can~」の構文に当てはめながら「きょうのゴールはどうしたい?」と問いかけ。児童たちの言葉を取り入れ「ふわふわEnglishを増やして、友達を笑顔にさせよう」と設定した。
ふわふわEnglishを端末で探してカードに組み入れる「レベルアップタイム」に取り組んだあと、児童たちが個々に発音を確認。ペアワークで互いに紹介し合い、学びを深めた。
種谷教諭は、早口や大声で読み上げ、聞き取りにくい発音を示し、改善点を問いかけた。児童たちは「間を空ける」「声の大きさを加減する」ことで気持ちを伝えやすくなることに気付き、注意点を踏まえてスピーチした。
前時までに児童から出た振り返りを共有したあと、再びレベルアップタイムを設定。自らのスピーチを増やす取組に続いて、My Special Goal「相手が笑顔になってうれしい気持ちになるように、相手が気付いていないことをたくさん言う」を示して、様々な児童と交流する「立ち歩きトーク」を促した。
授業後には、全体会および研究討議を開き、より良い授業づくりに向けて研鑚を積んだ。
続いて、元文部科学省視学官の直山教授が「言語活動を通して指導することの具体」をテーマに講演した。
(関係団体 2024-10-09付)
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