千歳北陽高 建設企業出前授業 最新の建設技術に興味 地元企業の協力で実体験(学校 2024-10-10付)
千歳北陽高出前授業
【苫小牧発】千歳北陽高校(渡辺晃史校長)は9月中旬の2日間、市内に営業所のある建設業・岩倉建設㈱の協力による出前授業(測量実習)を実施した。同社が測量等に活用している通常の機器からドローン、ARといった機材までを持ち込んで分かりやすく実習を行い、生徒たちは最新鋭の技術に触れ高い興味を示した。
同校は4年度、総合学科に転換し工業系の科目を設置したが施設や設備がなく、前年度スタートした2年生の「工業技術基礎」で扱う測量機器等もなかったことから、地元企業に協力を依頼。岩倉建設が快諾し出前授業が実現した。
2回目となる本年度は、生徒がコミュニケーションを取りやすいよう若手職員を中心に11人が同校を訪れ、2年生の「工業技術基礎」の出前授業を実施した。
生徒26人が4グループに分かれ、レベル、AR、GNSS、トータルステーション、ドローン、ジオスキャンを体験するもの。12日と19日に二つずつ体験することとし、2日間で全てを体験できるよう配慮した。
19日にははじめに生徒から寄せられた質問に回答し「レベル、ARはどのようにして工事現場で使うのか」「ドローンの進行方向を決める座標は何が基準か」「年収はどれくらいか」などの声に丁寧に答えた。
このあと4班に分かれ、同社職員が機材の説明や測量の仕方を伝えるとともに、生徒たち自らが角度を測ったり、ドローンを操作したりといった体験を行った。
特にARの体験では、タブレットをのぞき込むとグラウンドにゲームのキャラクターや東京タワーなどの構造物が臨場感いっぱいに映し出され「すごい」「面白い」と驚きの声が上がった。
同社は「図面を見て頭の中で立体的に構造物をイメージできるようになるのに10年はかかるが、ARなら未経験者でも一目瞭然。こうした新たな技術で土木工事を進めていることを知ってもらえれば」と期待。
坂口和彦実習担任教諭は「岩倉建設に全面的に協力いただいたことで体験的な臨場感のあふれる授業ができ本当にありがたい」と感謝し「2年目ということもあり、今回は事前に基礎的な知識の学習を行い、より興味を持って臨めるようにした」「いろいろな体験をして興味を持ってもらい、将来に向け目的意識を持ってもらう一助になれば」などと話した。
(学校 2024-10-10付)
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