道教委が部活動等関係者会議 指導者確保策など協議 地域連携で人材掘り起こしを(道・道教委 2024-10-24付)
部活動関係者会議
道教委は22日、札幌市内のかでる2・7で第1回部活動・地域クラブ活動関係者会議を開催した。部活動の地域移行に向けた取組状況を説明し、指導人材の確保など今後の方策について意見交換。地域課題の解決や地域振興の観点から、首長部局・地域と連携して取組を進める必要性が指摘された。
本年度から二つの会議を統合し、オンラインを含め学識経験者、校長会、部活動関係団体、教育委員会、PTA、スポーツ・文化団体の代表27人が参加した。
伊藤伸一学校教育局長による開会あいさつに続き、部活動改革推進課が部活動の実施状況を説明。4月から部活動中止の暑熱環境が「活動場所で測定した暑さ指数(WBGT)31以上」に変更されたことを受けて、道中体連、道高体連、学校関係者が対応を報告し、計測器の活用など適切な対策を講じている旨を伝えた。
続いて部活動の地域移行に向けた取組について意見交換した。指導人材の掘り起こしに向けては、コミュニティ・スクールなど地域の協力を得ている事例が報告され「子育て支援に興味のある人、元教員で子どもたちに関わりたい人にも目を向け、地域全体で話し合うことが必要」と指摘した。
高校関係者からは部活動指導員と学校のニーズを把握・マッチングさせる仕組みを構築するよう提案が上がった。「部活動指導員は大会への引率も可能になるため(活用が進めば)非常にありがたい」と期待を寄せた。
少子化が進む中、地域振興の観点から議論を進めるとともに、首長部局と連携して取組を進める重要性を確認。「地域の課題の一つとして幅広い関係者の参画を得て議論することが必要」「特効薬がないからこそ、課題意識を持って少しずつ取り組んでいくことが大切になる」と意見した。
報酬費用の確保、地域人材が指導できる活動時間とのずれなどの課題もあらためて確認。国の実証事業を活用した財源の確保や、指導者の質を担保する仕組みづくりの必要性が指摘された。
最後に道中学校体育連盟の吉本浩志会長が道中学校体育大会に関わる課題と検討状況について情報提供。9年度から水泳やハンドボールなど計9競技の全国大会の開催を取りやめるとした日本中学校体育連盟の方針を踏まえ、持続可能性の観点から道における大会への方向性を検討していることを伝えた。
(道・道教委 2024-10-24付)
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