道教委 小・中教育課程改善協議会 資質・能力育成の授業へ 中学校国語 指導計画作成演習(道・道教委 2024-10-25付)
道教委の本年度小・中学校教育課程改善協議会が10日から始まった。16日に開催した中学校国語部会には49人が参加。単元「走れメロス」の指導計画を作成する演習などを通して、国語科の資質・能力の育成に向けた授業づくりへの見通しを持った。協議会は29日までに計6日間、いずれもオンラインで開催し、延べ900人を超える教員が参加する見通しだ。
教育課程改善協議会は、本道の小・中学校における教育課程の編成・実施や学習指導上の課題などに関する説明・協議を通して、具体的な課題解決の方策を明らかにし、社会に開かれた教育課程の実現に向けた教育課程の改善に資することがねらい。
①学習指導要領の着実な実施②資質・能力の育成に向けた授業づくり―の二つのテーマに基づき、各教科で指定された資料等を活用しながら自身や自校、地域のこれまでの取組を振り返るとともに、今後の取組について検討する。
◆6日間で延べ900人
本年度は、10月10、16、17、22、24、29日の計6日間開催。教科等部会ごとにオンラインで行い、延べ900人を超える教員らが参加する見通し。
16日に開いた理科(小学校)、図画工作・美術(小・中学校)、国語(中学校)の3部会には計148人が参加した。
このうち、中学校国語部会では「国語科の指導を通した資質能力の育成に向けて」と題した講座を実施。参加者は、グループごとに単元「走れメロス」の指導計画の作成に取り組んだ。
続いて、上川教育局義務教育指導班の蒔田和樹主任指導主事が「6年度授業づくりに関する指導資料」をもとに、資質・能力向上に向けた授業づくりについて説明。国語科において、単元計画を構想する際、育成を目指す資質・能力を明確にするとともに、生徒の言葉による見方・考え方を働かせながら資質・能力を育むために適した言語活動を設定する大切さを説いた。
説明後には、それぞれが作成した指導計画を振り返る演習を実施。チェックシートを用いて「同単元で育成を目指す資質・能力を学習指導要領解説や年間指導計画等で確認したか」「言語活動を教師が実際に行うなど、目標を達成した生徒の姿を想定しているか」などについて振り返った。
このあと、演習・説明を踏まえた協議を行い、参加者は、授業改善に向けたより良い手だてを探った。
(道・道教委 2024-10-25付)
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