道教委 5年度部活動調査結果 加入率1.1P減 71・6%に 拠点校方式の導入広がる(道・道教委 2024-10-25付)
道教委は5年度部活動に係る調査結果をまとめた。札幌市立を除く道内公立中学・高校、特別支援学校における部活動の加入生徒数は10万7573人となり、4年前と比べて1万2476人減少。加入率は71・6%で1・1ポイント下降した。拠点校方式による部活動は14自治体で実施し、今後さらに増加することが予想される。
部活動数は中学校が3002部で2年度と比べて182部減、高校が全日制・定時制を合わせて3636部で322部減といずれも減少。特別支援学校は中学部・高等部を合わせて141部で増減はなかった。
部活動の加入生徒数は10万7573人で2年度から1万2476人減少。加入率は71・6%で1・1ポイント下降した。校種別では中学校が2・0ポイント、高校全日制が0・2ポイント、特別支援学校高等部が4・5ポイント下降した一方、高校定時制が3・6ポイント、特別支援学校中学部が1・2ポイント上昇した。
道教委の方針に基づき、中学校の9割以上が部活動休養日を「週当たり2日以上」、活動時間を「平日2時間程度、学校休業日3時間程度」に設定。高校全日制の4割が一部の部活動で休業日・活動時間を弾力的に設定している。
合同チームによる部活動の実施状況をみると、中学校の合同チームは700部で全体の23・2%を占めた。合同チームで活動している中学校の運動部活動のうち、51・6%が異なる市町村でチームを編成していることが分かった。
合同チームによる移動時間の問題が生じている地域もある。中学校合同チームの移動時間は「30分以内」が76・4%、「60分以内」が19・9%、「90分以内」が2・9%、「90分以上」が0・7%。高校全日制では「30分以内」が47・1%、「60分以内」が27・9%、「90分以内」が16・7%、「90分以上」が8・3%と地域差が見て取れる。
合同部活動において複数校のうち1校を拠点校として活動する「拠点校方式」は14自治体で33校が実施。11自治体が6年度の開始を予定、21自治体が7年度の開始を検討している。
部活動地域移行に向けた段階的な体制整備として拠点校方式の導入を検討する自治体が広がりつつあり、道教委は今後も増加する可能性があるとしている。
(道・道教委 2024-10-25付)
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