7年度端末共同調達の意向調査 約32万台 クローム5割に オプトアウト 7自治体が希望(道・道教委 2024-10-28付)
端末共同調達事業部会
道公立学校情報機器整備共同調達会議(会長・中島俊明道教委教育長)は、1人1台端末の7年度共同調達に係る事前意向調査結果をまとめた。道、札幌市を含む159自治体が約32万5000台の端末の整備を計画。OSは比較的価格を抑えやすいクロームが5割を占め、アイパッドが3割、ウィンドウズが1割という結果になった。共同調達の枠組みから離脱する「オプトアウト」は7自治体が希望、3自治体が検討中と回答した。
共同調達会議は道教委・市町村教委の教育長で構成し、総額29億円の基金を活用して義務教育段階における学習用端末の計画的・効率的な整備に向けた準備を進めている。
7年度に端末を整備する159自治体のうち、OSはクロームが79自治体、ウィンドウズが15自治体、アイパッドが46自治体、未定が19自治体。
共同調達の枠組みから外れて補助金のみを受け取る「オプトアウト」は道、札幌市のほか、高度な教育を行うため高スペック端末の導入を計画する5自治体が希望、3自治体が検討中となっている。
ワイファイが不要で校外学習などでも利用できるLTE端末は7自治体が導入を検討。補助対象外となるものの、AIドリルや学習支援ツールなどの学習用アプリケーション適用を希望する自治体は19自治体だった。
事業者の選定方法の希望は「一般競争入札(最低価格落札方式)」が126自治体と最も多い。希望納期は7年度の第一・四半期が1割、第二および第三・四半期がいずれも2割、第四・四半期が5割と年度末に集中する傾向がみられた。
今後は11月中にOS別の共通仕様書案をまとめ、12月の共同調達会議で事業者の選定方法を固める。7年1月に公告内容を決定し、次年度に向けた準備を進める。
◆共同調達へ民間事業者5社 最新サービスを情報提供 市町村教委から200人
道公立学校情報機器整備共同調達会議は24日、札幌エルプラザで第3回事業部会を開催した㈱写真㈱。共同調達に向けて各市町村の検討に資するよう初めて開催したもので、入札参加を検討する民間事業者5社から端末・周辺機器の最新情報、各種サービスについて情報提供。市町村教委の職員約200人が参加し、次年度の調達に向けて情報を共有した。
開会に当たり道教委ICT教育推進課の北川慎太郎課長は、全国的に端末更新時期が7年度に集中しており、想定を上回る需要となっていることを説明した。
調達が集中した場合は入札不調や納期の延期などの影響も懸念されるとし、スピード感を持って調達事務を進める必要性を示した。
調査結果や端末調達の留意事項を説明したあと、次年度の円滑な共同調達に向けて意見を交わした。
続いて㈱内田洋行、NECキャピタルソリューション㈱、NTTコミュニケーションズ㈱、㈱大塚商会、KDDI㈱の5社から設置・据付け・運用・保守などのサポート体制について情報提供。端末管理の簡略化や児童生徒の心身の状態を把握する「心の健康観察」などのオプションサービス・アプリケーションを紹介した。
(道・道教委 2024-10-28付)
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