宗谷局 働き方改革推進会議・報告会 教職員の意識改革必要 幌延小、稚内南小の実践共有
(道・道教委 2024-10-25付)


宗谷局働き方改革中間報告会

 【稚内発】宗谷教育局は15日、管内働き方改革推進会議兼働き方改革推進事業中間報告会をオンラインで実施した。推進事業指定校の幌延町立幌延小学校(菊地俊雄校長)、推進校の稚内市立稚内南小学校(三野宮誠一校長)が進めている取組や成果・課題を共有。教員が働きやすい職場環境の充実を目指した。

 学校の働き方改革を推進し、業務改善を図るための対策に関する意見交換・情報交換によって、管内の実情に応じた取組を進めることなどが目的。管内市町村教委や校長会などから計33人が出席した。

 発表では両校のほか、稚内市教委の佐伯達也教育長と幌延町教委の青木順一教育長が教育委員会で進めている取組を説明。

 青木教育長は、学校の教育課程における特別活動や時間外活動に関する指導助言のほか、アンケートなどの簡略化を進めていることなどを紹介した。

 つぎに、菊地校長と三野宮校長が自校の取組や成果などをスライド示しながら今後の展望などを解説。

 幌延小では①教育課程の検証・改善②職員会議資料のワンストップ化③学校経営計画のPDF化④北海道アクション・プランの具体化⑤評価業務時間の確保⑥行事時数の削減―の六つを推進している。

 菊地校長は、ICT活用に業務効率化やペーパーレス化による印刷業務削減、会議の焦点化などで在校等時間の削減につながっているとした上で「今後は業務の平準化や余剰時間の確保を進めていき、子どもが主体となる個別最適な学びの実現を目指していく」と展望を語った。

 稚内南小では、ICTを活用した業務や授業効率化、教科担任制の導入のほか、地域学校協働本部を設置。地域人材による地域コーディネーターや学習支援ボランティアが外部機関との調整や採点業務などを担っており、業務時間の短縮を図っている。

 今後の課題について三野宮校長は「教職員の“こうあるべき”という意識改革が必要」と強調した上で、学校と地域が一体となった働き方改革の重要性を呼びかけた。

 意見協議では「クオリティーを求める教員に対する個別最適な対応も必要」「校外活動の選定や校務DXは今後も推進していかなければいけない」などの意見が述べられた。

(道・道教委 2024-10-25付)

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