釧路市大楽毛中　職業体験学習　職業を選ぶ手掛かりに　釧路開建など様々な職種

（学校 2024-10-25付）

工事現場で測量を体験する丹羽さん（左）

　【釧路発】釧路市立大楽毛中学校（安部新路校長）２年生３０人は１５日、総合的な学習の時間に「職業体験学習」を行った。生徒は、飲食業や陸上自衛隊など様々な職種の中から興味のある体験先を選択し、将来の進路選択の参考にした。

　同校は、総合的な学習の時間に「職業体験学習」として進路を具体的に考える授業を行っている。本年度は飲食業やサービス業、陸上自衛隊のほか、今回初めて開発局釧路開発建設部に協力を依頼した。

　生徒のうち、工業・土木に興味があるという丹羽康介さんは釧路開建を選択。河川や道路、港湾、農業など各部門において現場見学や様々な業務等を体験した。

　はじめに、釧路地方合同庁舎でオリエンテーションを実施。総務課の中岡孝志氏が釧路開建の概要や組織体制、国家公務員と地方公務員の違いについて説明したあと、技術管理課の青山英志課長補佐が技術職員の職務について河川や道路など部門ごとに紹介した。

　また、坂憲浩部長をはじめ幹部職員とあいさつして交流を深めるとともに、実際に職員が働く様子を見学した。

　港湾部門では、港湾事務所において釧路港で進められている工事の概要やＩＣＴ施工などについて説明を受けたあと、実際に釧路港付近の工事現場を見学。エコリーフブロックの製作ヤードや防波堤など港湾施設を目の前にした丹羽さんは職員に「防波堤を増設する予定はあるのか」など、港湾事務所の業務や港湾施設の整備方法について積極的に質問した。

　農業部門では阿寒地区における区画整理の現場で光波測量とＧＰＳ測量を対比して体験するとともに、道路部門では道横断自動車道釧路西ＩＣ～釧路空港ＩＣを試走。河川部門では幌呂地区の自然再生現場において、自然再生の取組について説明を受けた。

　丹羽さんは、釧路開建の職場環境を見て「合同庁舎や事務所は集中して仕事ができそうだと思った」とした上で「将来の選択肢に入りそう」とはにかんだ。

　米川順義教頭は「職業体験学習は、普段は見ることも体験することもできない貴重な機会。子どもたちが将来の職業を選ぶ時に一つでも手掛かりになればと実施している」と話し、釧路開建の協力に謝意を示した。

(学校 2024-10-25付)