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函工高建築科２年　現場見学会　業界の生の声　参考に　函館建協会員と意見交換も
（学校 2024-10-25付）

函館工業高校、現場見学①

　【函館発】函館工業高校（板野裕悦校長）の建築科２年生は１０月中旬、函館建設業協会（吉田幸雄会長）が主催する建設工事現場見学会に参加した。建築工事の現場を見学したほか、協会員との意見交換会を実施。生徒たちは、仕事に対する疑問等を積極的に質問し、建設業について理解を深めた。

　はじめに、市内にある「マクドナルド函館美原店新築工事」の現場を訪問。対象工事の現場代理人から工事概要や施工の流れなどについて説明を受けた。続いて建築物の外構や内部を見学。生徒たちは図面を手に、それぞれ現場内を見て回り「この記号の意味は？」などと積極的に質問し、専門技術への理解を深めた。

　このあとホテル函館ロイヤルシーサイドに移動し、意見交換会を実施。はじめに函館建設業協会の紀國隆二建築委員長があいさつに立ち、建設業界では、働きやすい職場環境の整備に向けてＩＣＴなどの取組が進んでいると紹介。「若い人材の柔軟な視点を必要としている」と伝えた。

　意見交換会で、生徒たちは四つのグループに分かれ、４人の講師が１０分程度で各グループを回り、生徒たちの質問に答えた。

　生徒たちは、給与や残業時間、休日出勤の頻度といった福利厚生についてや「仕事をしていて大変なことは」などと多様な視点から質問。講師たちは「土日はほぼ休みで、休日出勤の際には振替休日もある」などと業界の職場環境の現状について説明したほか、自身の経験を踏まえながら「職人とのコミュニケーションが大変。積極的に質問しながら、円滑に作業を進めていく必要がある」「担当現場が決まり、どうやって工事を進めていくかを考える計画段階が一番大変であり、面白いところ」などと伝えた。

　参加した生徒は、施工中の現場を見学し、業界の人の生の声を聞ける貴重な体験だったとし「今後に生かしていきたい」と展望。建設業に興味を持っていたが、福利厚生の面等に不安を持っていたと話す生徒は「週休２日など、働きやすい職場環境の整備が進んでいて安心した」とし「一層業界に対する興味が深まった」と感想を述べた。