文科省 道内CS導入状況 177市町村 全校7割に 相互理解、学校魅力化に寄与(国 2024-11-08付)
文部科学省は、6年度コミュニティ・スクール(CS)および地域学校協働活動実施状況調査結果を公表した。道内におけるCSの導入自治体は177市町村。全公立学校における導入率は3・5ポイント上昇して72・1%となり、全国平均の58・7%を上回っている。CSによる取組の成果として、全国の教育委員会の9割以上が「保護者・地域住民等の相互理解」「魅力・特色ある学校づくり」と回答している。
CSは、保護者・地域住民が一定の権限・責任を持って学校運営に参画する「学校運営協議会」の設置校。平成29年3月から設置が努力義務となり、導入が広がっている。
調査対象は都道府県・市区町村教委など。調査基準日は5月1日。
CSを導入する市町村は札幌市、稚内市、上ノ国町、真狩村の4市町村が加わって177市町村、導入率は98・9%となった。
導入校数は52校増の1308校、導入率は3・5ポイント上昇して72・1%に。札幌市では新たに15校、道立高校では17校増の72校となっている。
幅広い地域住民・団体等が参画しながら目標を共有し、学校内外で子どもたちの成長を支える活動を推進する「地域学校協働本部」の整備校数は394校。整備率は52・7%で全国平均の63・9%に近づいた。
地域学校協働活動推進員または地域コーディネーターの配置率は5・0ポイント下降し80・0%に。一方、地域学校協働活動推進員として委嘱する市町村は6・6ポイント上昇して29・4%となった。
教育委員会を対象にCSの取組の成果を調査した結果、「保護者・地域住民等の相互理解」「魅力・特色ある学校づくり」に90%以上が「当てはまる」「やや当てはまる」と回答している。
教育委員会による伴走支援の取組では「教育委員会職員の学校運営協議会への参画(委員、オブザーバーなど)」「学校運営協議会の効果的な運営に向けた方針の提示」「学校訪問等を通じた管理職に対する定期的な情報提供・助言」に半数以上が取り組んでいることが分かった。
(国 2024-11-08付)
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