道教委　ほっこりふれあいＰＪ　特支１２校が魅力ＰＲ　窓清掃実演や製品販売など

（道・道教委 2024-11-18付）

　道教委は１５、１８日の２日間、道庁本庁舎１階で第２回道立特別支援学校の教育活動発表会「ほっこりふれあいプロジェクト」を開催している。前回参加した４校に加え、新たに８校が参加し、窓清掃の実演や製品販売、ゼロカーボンの学習の成果発表などを展開。中島俊明教育長も会場を訪れ、自校の魅力や教育活動のＰＲに精を出す生徒たちにねぎらいの言葉をかけた。

　同プロジェクトは、道立特別支援学校の生徒が日頃の学習内容の成果発表や実習生産品の販売、作品・ポスター掲示などを行い、特別支援学校の教育活動や生徒の学習活動について、道民に広く理解を深めてもらうことをねらいに本年度から実施しているもの。

　２回目となる今回は、２日間を合わせて１２校が参加。初日は、札幌高等養護学校と札幌あいの里高等支援学校が体験・販売等を実施した。

　札幌高等養護では、クリーニング科の生徒が窓清掃の実演を行ったほか、農業科、窯業科、木工科、家庭総合科による製品販売や展示などを行った。

　札幌あいの里高等支援では、学校紹介や２年の総合的な探究の時間で進める「ゼロカーボン」の学習成果をスライド資料を用いて発表。また、同校の販売学習「パンタベールｓｈｏｐ」の一環で、ベイクドチーズケーキやディヤマンクッキーなど手作り菓子を販売した。

　ゼロカーボンの成果発表に臨んだ普通科２年の木村文哉さんは「元々人とコミュニケーションを取るのが苦手だったが、緊張せず発表することができた。今後もこうした機会を通して、より一層コミュニケーション能力を培っていきたい」と胸を張った。

　生徒と共に会場に訪れた今井章文校長は「生徒たちが日々の学習成果を発表できるこの活動は生徒たちにとって大変貴重な機会。こうした機会を通して今後も、積極的に知識や技能を身に付けていってほしい」と目を細めた。

　また、会場には中島教育長のほか、大鐘秀峰委員、川端絵美委員、清水彰委員が視察に訪れ、各校の商品を購入するとともに、成果発表に精を出す生徒たちにねぎらいの言葉をかけた。

　きょう１８日は、前回好評を博した札幌視覚支援学校専攻科生徒によるマッサージ施術の実演や高等聾学校クリーニング科によるスチームアイロンの実演等を実施。また、初参加の千歳高等支援学校の製品説明や小樽高等支援学校のモルック体験などを行う予定。

　このほか、雨竜高等養護学校、札幌稲穂高等支援学校、新篠津高等養護学校、函館高等支援学校、新得高等支援学校、中札内高等養護学校の６校は、２日間を通して、日々の学習で制作した製品や学習内容を示したポスター展示を行っている。

(道・道教委 2024-11-18付)