道教委が教育DX推進会議 学校を魅力ある職場に 庁内等横断で検討開始(道・道教委 2024-11-19付)
教育DX推進会議
道教委は15日、道庁別館で第1回教育DX推進会議を開催した。道教委関係各課や校長会など関係団体の代表が一堂に会し、教育DXの実現に向けて意見を交換。ファクス・押印の廃止、学校全体でインターネットを使える教育環境の整備などの必要性が指摘された。7年度上半期までに一定の方向性をまとめる予定。
会議は教職員の働き方や学習指導・学校経営の大きな変革に向けて教育活動の高度化・効率化を図り、学校が魅力ある職場になるよう初めて開催したもの。
道教委、道高校長協会、道特別支援学校長会、道高校教頭・副校長会、道特別支援学校副校長・教頭会、道公立学校事務長会の関係者が参加した。
開会に当たりICT教育推進課の北川慎太郎課長があいさつ。ICTを活用した働き方改革を進めるには学校・担当課のみで解決できない問題が多々あるとし「学校現場の困り感を共有するとともに、学校が魅力ある職場になる取組の一つになれば」と積極的な意見を求めた。
続いて教育DXに係る国の目標などを説明し、現在の取組や課題について意見交換。高校関係団体は、業務改善に資するファクス・押印の廃止とともに、訪問指導に対応する教員の旅行命令の電子化が進むよう期待。教員のICT活用能力の向上も課題として挙がり、オンデマンド授業配信などの支援を求めた。
特別支援学校は、寄宿舎の端末・ネットワーク環境整備のほか、視覚障がいなどの教員に配慮したDX化を進める必要性を指摘。また、普通教室のみならず学校全体でインターネットを使えるロケーションフリーの教育環境を整備する必要性が指摘された。
事務長会からは、安定した通信環境の整備と教員用パソコンに不具合が発生した際の代替機(予備機)の整備を求める声があった。
道教委は、道立学校において長期休業期間中に在宅勤務が実施できるよう要領を整備したものの、セキュリティー等の問題で持ち帰り可能な業務が限られていること、校務・指導用の2台のパソコンを使うことは教員の負担が大きいことから、ロケーションフリーでの勤務を可能にする環境整備を検討する必要があるとした。
次回は7年1月ごろの開催を予定。7年度上半期までに、ファクス・押印の原則廃止、次世代校務支援システム、教員のICT活用指導力の向上、不登校や外国人、特別な支援を必要とする児童生徒への学びの保障、生成AIの活用などの方向性を取りまとめる。
(道・道教委 2024-11-19付)
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