釧路局　学校安全推進会議　子を危険から守るため　防災対応や交通安全など情報共有

（道・道教委 2024-11-19付）

　【釧路発】釧路教育局は１４日、管内学校安全推進会議をオンラインとのハイブリッド型で開催した。管内の教育関係者が防災対応や児童生徒の交通安全をテーマに協議。子どもたちを危険から守るために、情報を共有した。

　会議は、学校の安全教育・安全管理に関する取組の推進について、教職員、ＰＴＡおよび関係機関・団体等の理解を深めるとともに、学校や地域の実情に応じた安全教育の普及や地域全体で子どもを守る体制の一層の整備を目的に例年開催している。

　管内の交通安全・防災に係る教育関係者２２人が参加し、学校における危機管理についての見直し等を行った。

　冒頭、義務教育指導班の松嶋涼子主任指導主事が会議の趣旨を説明。中高生に対する自転車利用時のヘルメット着用を求めるとともに、自然災害への正しい対策、避難活動中における教員の役割分担の確認などを行うよう呼びかけた。

　また、釧路地方気象台地域防災官の髙島徹氏が防災をテーマに、釧路警察署交通第１課企画規制係主任の葛西裕二氏が交通安全をテーマにそれぞれ講演した。

　髙島氏は、地震・津波発生時に周囲の反応に惑わされ避難が遅れる可能性を指摘し、日頃から防災に関する意識を高める重要性を説明。浜中町立霧多布中学校の１日防災学校など、管内の学校における実践事例などを紹介した。

　葛西氏は、前年度の高校生による自転車事故が通学時に多く発生していることに触れ「特に交差点での一時停止無視や信号無視が原因として考えられる」と話した。交通事故撲滅に向けて「“自転車は車である”という意識を、子どもたちの間に広げることが大切だ」と訴えた。

　講演後、「防災」「交通安全」の各部会に分かれて協議。児童生徒に自らの命を守る力を育む取組の推進のために、意見交換した。

(道・道教委 2024-11-19付)