宗谷局　第２回ＥＢＥ協議会　学力向上の学校運営を　浜頓別高など３校実践発表

（道・道教委 2024-11-19付）

　【稚内発】宗谷教育局は１５日、第２回管内ＥＢＥ協議会をオンラインで開催した。管内の教職員５７人が参加。エビデンスに基づいた子どもの成長を促す取組・方策に関する実践発表などを通して、児童生徒の実態を考慮した学力向上につながる学校運営の充実を図った。

　協議会は、小中高１２年間を一体的に捉えた児童生徒の学力や学習状況等の分析結果を踏まえ、組織的な授業改善や学力向上等に向けた校内体制の整備、具体的な授業改善の方法などに関する説明や協議によって、児童生徒に必要な資質・能力の育成に資することを目的としている。

　開会後、同局の松浦隆史教育支援課長があいさつ。「各校が見通しを持って、学力向上につながる学校運営を進めるものにしてほしい」と期待を寄せた。

　引き続き、永野間雅博義務教育指導班主査が本道における本年度の全国学力・学習状況調査の結果と正答率が低かった問題の要因などについて解説した。

　実践発表では、稚内市立稚内東小学校の杉本淳子教諭、枝幸町立歌登中学校の田中正道教諭、浜頓別高校の小原哲教諭が自校の取組などを説明した。

　小原教諭は、浜頓別高の１年生を対象にしたアンケート結果から、毎日１時間以上の家庭学習に取り組んでいる生徒が１４％にとどまったことを受け、スタディサプリ上の到達度テストなどを積極的に活用。また、生徒との面談を行い勉強の意義を伝えるなどして、生徒の勉強に対する意識高揚を図っているとした。

　質疑では、生徒との面談内容に関する質問に対して「卒業後の進路を具体的に考えていない生徒が半分程度。そのような子にゴールや進学する利点を伝えるようにしている」などと述べた。

(道・道教委 2024-11-19付)