全３校が目標金額達成　道立校ガバメントＣＦ事業

（道・道教委 2024-11-18付）

　道立学校を対象に自校で企画した事業にふるさと納税を活用した寄付金を募る道教委の道立学校ガバメントクラウドファンディング事業。本年度、事業に参加する札幌琴似工業高校、小樽潮陵高校、中札内高等養護学校の３校は、１０月９日から１ヵ月間、各自治体や地元企業等から寄付金を募り、３校全てが目標金額３０万円を達成した。各校は今後、集まった寄付金を活用し、事業計画に沿った取組を展開していく。

　前年度開始した同事業は、学校や地域の課題解決および活性化、特色ある教育活動の充実を図るため、ふるさと納税制度を活用して支援を募るもの。本年度は、札幌琴似工業高、小樽潮陵高、中札内高等養護の３校が提案した３事業が選定された。

　各校は、１０月９日から１１月９日まで、クラウドファンディングサービス情報サイト「ＡＣＴ・ＮＯＷ（アクトナウ）」で寄付金を募集。目標金額３０万円を目指して、プロジェクトの内容などをＰＲしてきた。

　札幌琴似工業高では、工業高校生のオリンピック「高校生ものづくりコンテスト」出場への継続支援のため寄付金を募集。技術支援の材料費や高価な工具の購入、高度技術者の派遣のほか、下級生の全国大会への視察費などの支援を募り、継続的に大会への出場を目指せる仕組みの構築に取り組む。

　小樽潮陵高では、観光都市・小樽の魅力を伝える「小樽活性化情報発信プロジェクト」を立ち上げ、新聞局、写真部、演劇部、放送局、科学部地学班など文化系部のメンバーが連携し、防災情報を含めたパンフレットを作成。パンフレットを通して、国内外の観光客に安全・安心な観光案内を提供する。

　２年連続で実施となる中札内養護では、前年度取り組んだ中札内村の特色を生かした花と緑の村づくりの発展に、さらに貢献できると考え本年度の事業を計画。農業科で育てた花を使い、村民と共に村での植栽活動を行うとともに、村内の保育園児に花に親しんでもらえるよう植栽の手伝いなどを行う。

　また、村在住の様々な世代が気軽に参加できる寄せ植えなどのワークショップを計画。このほか、村内各所で花や植物に楽しんでもらう仕掛けを企画していく考え。

　各事業の取組内容は、来年２月ごろに行う事業成果報告会で発表する予定。

(道・道教委 2024-11-18付)