道教委 5年度SNS教育相談 心身、友人関係 悩み2割 7、8月に集中する傾向(道・道教委 2024-12-02付)
道教委はSNSを活用した相談事業の5年度実施結果をまとめた。相談内容は、生きることがつらい、ストレスを感じるなど「心身の健康・保健」「友人関係」がいずれも全体の2割を占めた。月別では7、8月に集中している傾向が見られる。
道教委は平成30年度から国の事業を活用してSNSによる教育相談事業を実施。心理カウンセラーなどの有資格者が生徒が抱えるいじめを含めた様々な悩みの相談に応じている。
アクセス件数は延べ315件、うち相談対応件数(相談時間内アクセス)は153件。相談対応時間は平均30分程度となっている。
校種では高校が35・2%、中学校が22・0%、その他(特別支援学校、不明など)が42・8%。月別では7月の76件が最多で、8月、1月、5月などと続いた。
相談内容は「心身の健康・保健」が37件と最も多く、全体に占める割合は「無応答」を除くと21・8%となっている。つぎに「友人関係」が36件、「学業・進路」が20件など。
道教委は事業を進めるに当たり、有識者らで構成する連絡協議会で意見を聴取。相談件数が前年度と比べ減少していることから、保健室での掲示や自治体広報誌への掲載など効果的な周知を図る必要性が指摘された。また、5、6月、秋ごろにも悩みを抱える子どもが増える傾向があるとし、周知時期を検討するよう提案した。
様々な機関の相談窓口が存在する中、子どもが選択することが難しい面もあることから、各相談窓口の強みや特徴について理解を深めてもらう必要性も指摘されている。
(道・道教委 2024-12-02付)
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