十勝地区国際理解教育研究大会 世界と関わる楽しさ実感 幕別、音更で公開授業など(関係団体 2024-12-19付)
【帯広発】第45回十勝地区国際理解教育研究大会音更・幕別大会が11月下旬、音更町の木野コミュニティセンターを主会場に開かれた。管内の小・中学校関係者ら約30人が参加。幕別町立札内東中学校と音更町立木野東小学校での公開授業のほか、分科会を通して授業協議を行うことで国際理解教育の在り方について考えを巡らせた。
同会は「多様な世界に関わり続ける行動力を身に付けた児童生徒の育成(継続)~国際的視野を広げ、未来へ向けて主体性・創造性を育む授業を目指して」をことしから3年次計画で進める。また、国際理解ベーシックの作成や研究大会を中心として授業研究を推進。子どもたちにとって刺激的な題材を通して、世界と関わることに楽しさを感じさせ、新たな価値を創造し行動化につなげる国際実践力を身に付けることに重点を置く。
この日、札内東中の山﨑靖恵教諭による1学年国語科「持続可能な未来を創るために~人の暮らし方を考える“エシカル”に生きよう(末吉里花)」、木野東小の宮原玲奈教諭の6年生算数科「プラスチックごみについて考えよう~算数で読みとこう」の授業を公開した。
公開授業後には、音更町木野コミュニティセンターに移り、開会式や全体会、分科会等を実施。開会あいさつに立った道国際理解教育研究協議会十勝の河井義徳会長は、グローバル化が進むとともに社会の分断対立が深刻化する混迷の時代だからこそ国際教育の重要性が高いと訴えた。「平和な世界へ変えていくための資質・能力を育成するために、大会を通じて実り豊かな成果になるよう期待する」と述べた。
続いて、十勝教育局の新山知邦局長と音更町教委の福地隆教育長、幕別町教委の笹原敏文教育長が来賓あいさつに立ち、大会の成功を祈念した。
分科会では授業協議を実施=写真=。参加者は授業の展開や評価の手だてと観点を整理した上で意見を交わした。このうち宮原教諭の授業について「グーグルのフォームとスプレッドシートを併用しているのが子どもたちにとって見やすい」「算数の指導事項に多い帰着に落ち着けていた」などの声が上がった。
実践発表会では、シンガポール日本人学校チャンギ校に派遣されていた帯広市立西小学校の佐藤紀子教諭が派遣先での学びを共有するなど、国際理解のさらなる発展に向け研鑚を積んだ。
(関係団体 2024-12-19付)
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