道医療大薬学部・歯学部中心に　韓国国内に事務所設置　留学生受入拡大と支援期待

（関係団体 2024-12-19付）

韓国事務所開所式

　令和元年度以降、薬学部・歯学部を中心に外国人留学生の受け入れを始め、現在６０人以上の韓国人留学生が在籍している北海道医療大学（三国久美学長）。１０月１日、韓国・忠清南道の天安市に韓国事務所を設置したことに伴い、１１月２２日には大学関係者と忠清南道議会教育委員会の議員が出席し「北海道医療大学韓国事務所開所式」を挙行した。

　韓国事務所設置に伴い「ことし４月に学内に設置された留学生サポートセンターとの協働を通じて、学内における多文化共生の実現が期待される」と同大。①充実した学習指導とサポート体制②「もしも」の時のホットライン確保③留学生の受け入れ拡大―を重点に事務所を運営する。

　特に①では、年に数度、学部の教員が訪韓して保護者面談を実施するほか、事務所を通じて成績表の送付や授業の出欠の管理を行うことにより、単に日本側で指導するだけではなく、学力向上やケアに向けて韓国側からも支援を受けられる体制を構築する。

　また、②では緊急事態発生時などにおける保護者との情報共有、③では、日本留学に関連するイベントの情報共有や出展等によって留学生の受け入れ拡充を期待している。

　この日の開所式には歯学部教授・留学生サポートセンター長の荒川俊哉氏、忠清南道議会教育委員会議員のユ・ソンジェ氏ら５人が出席し、テープカットを行い開所を祝った。

　大学では、今後も積極的に留学生受け入れを進めていく予定とし「入国前のサポートから在学中、卒業、韓国現地のライセンス取得まで、本学の留学生サポートセンターと韓国事務所との協働を通じて、外国人留学生と保護者のケアを充実させるために一貫したサポート体制を構築したい」と話している。

(関係団体 2024-12-19付)