【解説】多忙化解消　求める声多数

（解説 2025-02-25付）

　道教委は女性教職員の活躍推進に係るアンケート結果(管理職)をまとめた。管理職を志す女性教職員を増加させるために有効な取組は「教頭等の多忙化の解消」が７８・６％と最も多くつぎに「人事上の配慮」「給与等処遇の改善」「希望性による公宅入居」と続いた。

　道教委の任命に係る公立学校に勤務する管理職が回答。調査時点は６年７月１９日～８月２３日。

　管理職を志した理由は「上司・同僚等に勧められた」が７割程度、「自分自身が成長できる」「やりがいのある仕事をしたかった」が４割程度。

　満足している意見は「やりがいを感じる仕事ができる」「自分の能力や考えを生かせる」が５割程度、満足していない意見は「体力面や精神面で負担が大きい」が３割程度と最も多かった。

　女性管理職として勤務する苦労は「管理職は男性という社会の風潮」が３１・３％で最も多く「子育てや介護等がこれまでと変わりなくあること」「体力、体格面での男性との差」と続く。

　管理職を志す女性教職員が少ない理由は「管理職（特に教頭）の業務が多忙で仕事と家庭の両立が困難」が８６・２％で最も多く、「広域異動となる」「子育てに十分な時間がない」が６割程度、「公宅に入居」「管理職の仕事が魅力に欠ける」が３割程度。

　男女で差が見られた回答は「業務経験、能力の不足」「体力面での不安」「女性は管理職員になりたがらない」「管理職員や男性職員の認識不足」などで、男性と比べ女性の割合が高い。

　効果のあった道教委の取組として「子育てや親の介護等中の職員に係る人事上の配慮」「管理職の公宅入居に対する配慮」「女性教職員を対象としたミドルリーダー養成研修」が多く挙がった。

(解説 2025-02-25付)