【解説】ことしの漢字は「熊」(解説 2025-12-16付)
1年の世相を表す「今年の漢字」に“熊”が選ばれた。
今年の漢字は、日本漢字能力検定協会(本部・京都、山崎信夫代表理事、理事長)が、漢字の素晴らしさや奥深い意義を伝える活動として平成7年から開始。年末に1年の世相を表す漢字1字とその理由を全国から募集し、最も応募数の多かった漢字を選ぶ。2月12日(いい字一字)の「漢字の日」の年中行事として発表している。
今回は11月1日~12月9日まで募集した結果、全国から18万9122票の応募があった「熊」が2万3346票(12・34%)を集めて1位となった。
クマによる被害は全国各地で相次ぎ、人的被害が過去最多を記録。大きな社会問題となり、人と自然の境界が大きく揺らいだ1年になった。
学校の休校も多く発生。文部科学省は10月30日付で全国の都道府県・指定都市教委に通知を発出し、学校の危機管理マニュアルの改訂など安全対策の強化を求めた。
2位となった「米」は、米価格の高騰と備蓄米の放出、米国のトランプ大統領就任に伴う相互関税による影響などが理由として挙がった。得票数は2万3166票で1位の熊と180票の僅差になった。
3位は「高」。高市早苗首相の就任をはじめ、物価や米価格の高さ、金価格や日経平均株価の高騰、国内最高気温の更新などが相次いだことから選ばれた。
4位は「脈」で、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」の人気を背景に、万博による人や文化の交流、女性初の首相誕生や株価高騰など世の中の脈動を感じる人も多かった。
5位は「万」。大阪・関西万博の盛り上がりに加え、日経平均株価が5万円を突破したことなどが理由として挙がった。
(解説 2025-12-16付)
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