【解説】クマ被害 若者の意識調査
(解説 2026-02-10付)

 クマの獣害や遭遇時の安全対策に関する教育について、若者の55・8%が「受けたことはない」と回答していることが、日本財団の18歳意識調査で分かった。若者の多くがクマ被害の深刻さを認識しており、期待するクマ被害防止策では「ハンターへの報酬の増額」が37・4%で最多となっている。

 調査は昨年12月26~28日に実施。全国の17~19歳の男女1000人を対象に、クマ被害に関する認知や印象、駆除に対する考えを聞いた。

 人間の生活圏に出没したクマへの対応については「原則として駆除すべきである」が65・0%と最多。「人間社会とクマの共存策をもっと検討すべき」が27・9%、「原則として駆除すべきではない」が2・4%。「駆除すべき」との意見は男性が女性より12・0ポイント高い一方、「共存策の検討」に関しては女性が男性より11・3ポイント高いなど、男女の意識に差も見られた。

 クマの出没数増加の背景で知っていた要因は「人里にあるクマの食料になる果樹や生活ごみへの慣れ」が68・0%と最も多く、「ドングリ等の凶作」が47・8%、「過疎化による放棄地等の増加」が41・1%と続いた。出没数の増加について全体の85・4%が「人間の責任は大きいと思う」と回答した。

 ハンターやマタギの高齢化が進み、クマ駆除の担い手の減少・不足を72・6%が「知っていた」と答えた。今後、クマ駆除の中心となるべき組織としては「猟友会」が42・9%で最多で、次いで地方自治体、自衛隊と続いた。

 クマを駆除した自治体に多くの苦情が寄せられ、役所の職員が対応に追われている現状に関しては「自治体は苦情に対応する必要はない」が54・4%、「対応すべき」が22・9%だった。

(解説 2026-02-10付)

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