【解説】少年非行等概況―6月末
(解説 2015-07-28付)

 道警本部少年課は、ことし六月末における「少年非行等の概況」をまとめた。

 検挙・補導された非行少年は六百七十六人(うち女子九十五人)で、前年同期に比べ百九十九人(二二・七%)減少した。

 内訳は、刑法犯が二百十六人減の五百九十七人(うち女子八十七人)、特別法犯が十九人増の七十二人(うち女子八人)、ぐ犯少年が二人減の七人(男子のみ)。

 飲酒、喫煙、深夜はいかいなどの非行少年に該当しない不良行為少年は、百三十六人(二・三%)増の六千五十七人(うち女子一千七百十四人)が補導された。

 刑法犯少年を罪種別にみると、窃盗犯が百三十五人減の三百五十人で、全体の五八・六%を占め、その手口では、万引きが八十二人減の二百二十二人で、最も高い割合(六三・四%)に。

 学職別では中学生が百十七人減の二百十一人、高校生が七十一人減の百五十三人となり、中・高校生で全体の六一・〇%を占めた。小学生は六十一人で二十二人減少。このほか、その他の学生が十四人減の三十六人、有職少年が九人増の八十七人、無職少年が一人減の四十九人となっている。

 また、特別法犯で検挙された七十二人の法令別内訳は、児童買春・児童ポルノ法が六人増の二十人、軽犯罪法が五人増の十人、道育成条例が二人減の八人など。薬物乱用少年は、皆増の五人。

 一方、福祉犯の検挙人員は百六十八人で、十九人(一二・八%)増加。被害に遭った少年は五十五人少ない百一人で、うち、児童生徒、学生は七十八人で被害者全体の七七・二%を占めた。

 出会い系サイト等(出会い系サイトとコミュニティサイト)を利用して福祉犯被害を受けた少年は百一人中三十九人で、前年同期に比べ一人減少した。

(解説 2015-07-28付)

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