【解説】未就学児4割が情報端末利用
(解説 2015-08-04付)

 総務省情報通信政策研究所は「未就学児等のICT利活用にかかる保護者の意識に関する調査報告書概要版」を取りまとめた。

 ことし三月、未就学児および小学生の子どもをもつ保護者一千七百五十サンプルを対象にウェブアンケート調査を実施。スクリーニング調査において、子どもが情報通信端末のうち、少なくとも一つ以上利用したことがあると回答した保護者を対象としている。

 情報通信端末を利用(保護者が見せたり使わせたりしている場合を含む)している割合は、〇~一歳児は一〇%台、二~三歳児は三〇%台、四~六歳児は四〇%台、小学一~三年生は五一・八%、四~六年生は六八・七%と、年齢とともに上昇することが分かった。

 また、同一年齢で比較した場合、第一子よりも第二子以降の利用率が高く、第二子以降の〇歳児は二一・〇%が利用していた。

 利用している情報通信端末の種類については、未就学児はスマートフォンが過半数を占めているのに対して、小学一~三年生ではスマートフォンとノートパソコンがほぼ同数、小学四~六年生ではノートパソコンがほぼ半数を占め、年齢が上がるほどノートパソコン等の端末の利用率が上がっていることが分かった。

 全年代においてYou Tubeなどの動画閲覧が六~七割とよく利用されているほか、未就学児は写真閲覧が五~六割、小学生はゲームが五~六割と利用頻度が高くなっている。

 保護者が子どもに情報通信端末を使用させる理由では、未就学児、小学生とも「遊ぶとき」との回答が最も多く過半数をこえたが、未就学児では、「家事などで手が離せないとき」五八・七%、「外出しているとき(待ち時間や移動時間)」四二・九%と、保護者側の事情で使用させているケースが多い傾向がみられた。

(解説 2015-08-04付)

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