キャンパス校が重要に 道教委が空知管内高校配置計画検討協
(道・道教委 2015-08-11付)

空知局高校配置計画検討協
高校配置計画地域別検討協議会・空知

 【岩見沢発】道教委は七月下旬、空知管内の二会場で二十七年度第二回公立高校配置計画地域別検討協議会を開催した。岩見沢市民文化センターで南学区、滝川市内の文化センターでは北学区の検討協議会をそれぞれ開催。来年度の中卒者の見通しとして南学区では八十人、北学区では三十八人減少する見通しを示したほか、今後三ヵ年の公立高校配置計画案を説明した。このうち、南学区の意見交換では、「小規模校の増加とともに地域キャンパス校化の制度が重要になる」との声が挙がった。

 地域の学校関係者、市町村関係者が意見を交換することで、教育環境の変化に対応した適正な高校配置に向けて理解を深めることを目的としている。

 各会場では全体会に先立ち、PTA分科会を実施。このち、空知南学区の会場では、空知教育局高校教育指導班の福田敦指導主事が管内における高校の学科、進路状況や特色ある教育活動等について解説した。

 続いて、道教委新しい高校づくり推進室の谷垣朗主幹が、六月に示された二十八~三十年度の公立高校配置計画案を説明。空知南学区の生徒の流出入数の見通しに関する説明では、二十八年度に八十人、二十九年度に三十二人、中卒者が減少する見通しであることを示し、定員調整を検討する必要性を挙げた。

 全体会でははじめに、空知教育局の松山拓男局長があいさつ〓写真〓。「当学区において今後検討すべき事項について意見を交換し、高校の教育水準の維持・向上を図り、新しい高校づくりを進めるためにきたんのない意見をいただきたい」と述べた。

 意見交換では、夕張市の関係者から、「少子化・人口減少化によって、小規模校の増加とともに地域キャンパス校化の制度が重要になる」との指摘があり、教員の加配などこれまで以上の支援を求める声が挙がった。

(道・道教委 2015-08-11付)

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