道教委がメディカルキャンプセミナー　医学部進学へ意識高める　４日間にわたり高校生６４人が研修

（道・道教委 2015-08-13付）

メディカルキャンプセミナー

　道教委は十日からきょう十三日まで、二十七年度メディカルキャンプセミナーを開催している＝写真＝。医学部進学を目指す高校二年生六十四人が参加。このうち初日は、札幌医科大学で講演、体験実習を実施。参加者は医学部進学への意識を高めた。

　同セミナーは、数学・英語などの講義を行うほか、地域医療の現状についての講演、医療の体験実習、医大生との交流などを行うことによって、医師という職業への理解を深めることが目的。初日に同大での学習を行ったあと、ネイパル深川に移動。北海道大学の協力による特別講義や旭川医科大学でのワークショップなどを行った。

　はじめに、道教委学校教育局高校教育課の赤間幸人課長があいさつ。｢地域医療への理解を深めると同時に、セミナー終了時に将来のビジョンをより鮮明に描けることができるようになれば｣と話した。引き続き、同大の堀尾嘉幸医学部長が｢講話や体験実習などで初めてのことを見て、聞いて有意義なものにしてほしい｣と呼びかけた。

　このあと、同大医学部付属フロンティア医学研究所免疫制御医学部門の一宮慎吾教授、産婦人科学講座の寺本瑞絵講師が続けて講演を行った。講演では医師のやりがいなどをそれぞれ伝えた。

　参加者は、体験実習に移り、①腹部エコー②採血手技③気管内挿管④血圧測定⑤外科手技―などの医療機器を使った体験実習を行った。このあと、別棟に移り標本館を見学した。

　参加者は、｢全道から医学に対する意識の高い学生が集まっている。その中で様々な刺激を受けて、モチベーションを高めていきたい｣などと話していた。

　このあと、宿泊地のネイパル深川に移動。二日目は、北海道大学の協力による特別講義など、三日目は旭川医科大学でのワークショップを実施した。きょう十三日には数学、英語の講義を行い、現地で解散する。

(道・道教委 2015-08-13付)