道教委が生涯学習実践支援に着手 学習成果を地域で生かす 支援などの在り方を手引書に
(道・道教委 2015-08-12付)

 道教委の「生涯学習に関する住民の意識調査」によると、「生涯学習を行っている」と答えた道民が増加している。学習活動が一人ひとりの生きがいづくりや自己実現に役立っている一方、「学習成果をまちづくりやボランティア活動などに生かしている」という回答は低い。道教委では、学習で得た知識や技能が、地域づくりに十分に生かされていないと分析している。

 こうした状況を踏まえ、道教委はことし二月に、「第三次北海道生涯学習推進基本構想」を策定。「社会で活きる力を身に付け、持続可能な潤いのあるふるさとづくりを進める社会」の実現に向け、学習成果を地域活性化などに生かす生涯学習を進める方向性を示した。

 基本構想の具現化のために、「生涯学習実践支援事業」を新たに推進。この事業では、住民の学習成果を主体的な地域づくりに生かす支援の在り方を手引書として取りまとめ、その手引書を用いて市町村の生涯学習の振興を支援していく。

 道教委では「住民の学習成果を主体的な地域づくりなどの行動に結び付けるために、地域の関係機関の協働や行政間の連携を促進するとともに、これまでの学習プログラムや支援の在り方を見直すことが必要」と認識。手引書の作成に当たっては、学識経験者や民間機関、市町村職員などで構成する検討会議を九月三日に設置し、様々な意見を幅広く取り入れていく。

 まず、手引書の試作版をつくり、より活用しやすいものとなるよう市町村職員をモニターとして、試用を依頼。手引書の活用に関する研修講座も行う。改善して年度内に完成させる。

 道内市町村に配布し、来年度から各市町村で手引書を活用した講座を開いていく。

(道・道教委 2015-08-12付)

その他の記事( 道・道教委)

ネイパル森が長期休業中の教員を受入 子どもを学ぶ良い機会に 志賀教諭(留寿都村留寿都中)が参加

ネイパル森長期休業中教員研修  【函館発】ネイパル森は、四日から四日間、同所で長期休業中の教員を受け入れた。留寿都村立留寿都中学校(廣澤信弘校長)から志賀光津博教諭が参加し、主催事業「わくわくサマーキャンプ」への運営支援...

(2015-08-17)  全て読む

道教委が道徳教育推進教師等研究協議会 考える道徳へ質的転換を 元文科事務次官・銭谷氏が講演

道徳研究協議会  道教委は十二日、さっぽろ芸術文化の館(ニトリ文化ホール)で二十七年度道道徳教育推進教師等研究協議会を開催した=写真=。小・中学校、特別支援学校の道徳教育推進教師、PTA、市町村教委職員など...

(2015-08-17)  全て読む

27年3月新規高卒未就職者状況(道まとめ、6月末現在) 非正規雇用者が48%に 「何もしていない」3・2ポイント増

 道は、二十七年三月新規高卒未就職者に関する状況(六月末現在)をまとめた。未就職者のうち、非正規雇用者は四七・七%で、対前年比五・八ポイント増加している一方、正規雇用者は一三・四%で、二・四...

(2015-08-13)  全て読む

道教委がメディカルキャンプセミナー 医学部進学へ意識高める 4日間にわたり高校生64人が研修

メディカルキャンプセミナー  道教委は十日からきょう十三日まで、二十七年度メディカルキャンプセミナーを開催している=写真=。医学部進学を目指す高校二年生六十四人が参加。このうち初日は、札幌医科大学で講演、体験実習を実施...

(2015-08-13)  全て読む

中高一貫の方針等で意見 道教委が桧山管内高校配置計画検討協

高校配置計画協議会  【江差発】道教委は七月下旬、桧山合同庁舎で第二回公立高校配置計画地域別検討協議会桧山学区を開催した=写真=。地方創生の観点から見た高校配置の考え方、中高一貫教育に関する道教委の方針、高校に...

(2015-08-12)  全て読む

道教育推進会議が第5期最後の会合 3項目が「やや遅れ」に 26年度の報告書案を審議

道教育推進会議 道教育推進会議が第5期最後の会合  道教委が設置する道教育推進会議(小内透委員長)は十日、道庁別館で第五期第八回会議を開いた=写真=。第五期最後の会議で、『二十六年度道教委の活動状...

(2015-08-12)  全て読む

道小・道中・道公教と道教委の文教施策懇談会 柴田教育長のあいさつ概要

文教施策、柴田教育長  七日に道庁別館で開かれた道小学校長会、道中学校長会、道公立学校教頭会と道教委による二十七年度文教施策懇談会における柴田達夫教育長=写真=のあいさつ概要はつぎのとおり。  六月一日付で...

(2015-08-12)  全て読む

キャンパス校が重要に 道教委が空知管内高校配置計画検討協

空知局高校配置計画検討協  【岩見沢発】道教委は七月下旬、空知管内の二会場で二十七年度第二回公立高校配置計画地域別検討協議会を開催した。岩見沢市民文化センターで南学区、滝川市内の文化センターでは北学区の検討協議会をそ...

(2015-08-11)  全て読む

道教委が集団カウンセリング研開催 中1ギャップ等解消へ研鑚 ピア・サポートプログラム体験

集団カウンセリング研修会  道教委は六日、札幌市内道第二水産ビルで二十七年度第一回「中一ギャップ問題未然防止事業」および「高校生ステップアップ・プログラム」集団カウンセリング研修会を開催した=写真=。両事業の拠点校や...

(2015-08-11)  全て読む

活用事例集作成協力校など指定 幼・小・中・高11校と安平町 発達障がい支援モデル事業

 道教委は発達障がい支援モデル事業における『校内研修プログラム活用事例集』を作成する協力校・地域を決定した。稚内市立稚内港小学校など十一校と安平町を指定。前年度作成した「校内研修プログラム」...

(2015-08-10)  全て読む