活用事例集作成協力校など指定 幼・小・中・高11校と安平町 発達障がい支援モデル事業(道・道教委 2015-08-10付)
道教委は発達障がい支援モデル事業における『校内研修プログラム活用事例集』を作成する協力校・地域を決定した。稚内市立稚内港小学校など十一校と安平町を指定。前年度作成した「校内研修プログラム」を様々な機会で使用し、効果的な活用例を集める。通常の学級に在籍する発達障がいのある子どもへの指導・支援の質の向上を目指し、校内研修の充実を図っていく。
道教委では文部科学省の委託を受け、二十六年度から三ヵ年計画で、「発達障がい支援モデル事業」を進めており、森町・美唄市・湧別町の三地域の八校をモデル校に指定。ことし三月に、発達障がいのある子どもの指導や支援に関する基礎的な知識、技能を習得するための「校内研修プログラム~“体制づくり”から“指導や支援の充実”へ」を作成し、道内の市町村教委や学校・園などに配布した。
「校内研修プログラム」は、「発達障がいの特性の理解や実態把握、支援方法の検討」「個別の指導計画や個別の教育支援計画の作成」「学級や授業づくり、校内連携」などの項目からなり、年間計画例、校種別の研修シート試案も用意。保護者や子どもたちに障がいの理解を深める説明例なども示している。
「校内研修プログラム」の活用方法については、七~十月に十四管内で実施する「特別支援教育充実セミナー」で詳しく説明していく。
今回、「校内研修プログラム活用事例集」を作成する協力校・地域を決定。共和町立はまなす幼児センター、稚内市立稚内港小、別海町立別海中央小、釧路町立富原小、室蘭市立地球岬小、北広島市立北の台小、占冠村立占冠中、留萌千望高、更別農業高、静内農業高、桧山北高の十一校と安平町を指定した。
校内研修の機会以外の職員朝会や打ち合わせにおける活用、保護者向けの懇談会や学校だよりでの活用などの事例を集めていく。十二月ころに事例集を作成し、ホームページに掲載する予定。
特別支援教育課では、各校で教員に身に付けさせたい力を考えて、実態に合った「校内研修プログラム」を活用するよう期待。「通常の学級において特別な配慮が必要な子どもが増えていく中、教員には指導・支援を工夫する“引き出し”を増やしてほしい」と、特別支援教育の視点を磨くよう求めている。
なお、森町・美唄市・湧別町のモデル校八校では、発達障がいのある子どもへの指導や支援に関する実践事例集を年度末までに作成する。
(道・道教委 2015-08-10付)
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