27年度学校基本統計本道分速報 30校、6618人減少 小中とも不登校の長欠増加
(道・道教委 2015-08-07付)

 道は六日、二十七年度学校基本統計速報(北海道分)を公表した。道内の二十七年度学校(園)数は、前年度比三十校減の二千八百六十八校。在学(園)者数は六千六百十八人減の六十二万八千六百二十七人。長期欠席者数は、小学校が三十四人増の二千三百十三人、中学校が百九十六人増の四千六百七十一人。理由別では「不登校」が小・中とも増加した。高卒の就職率は〇・五ポイント増の二三・四%だが、就職者総数一万百八十二人のうち、百七十九人が非正規雇用だった。

 昭和二十三年度から毎年五月一日現在で実施している「学校基本調査」が本年度から「学校基本統計」に名称変更された。

 調査対象は幼稚園、小学校、中学校、高校、中等教育学校、特別支援学校、専修学校、各種学校のほか、幼保連携型認定こども園が加わった(全数調査)。

 道内の二十七年度学校(園)数は、全校種合わせて三十校減の二千八百六十八校。在学(園)者数も六千六百十八人減少し、六十二万八千六百二十七人。

 幼稚園の園数は四百九十園。幼保連携型認定こども園への移行四十九園を含めて五十二園減少した。園児数は、六千六百三十八人減の五万八千百五人。

 幼保連携型認定こども園の園数は六十一園で、うち、四十九園は幼稚園からの移行。園児数は九千六百六十一人。

 小学校の校数は一千百六校で、二十一校減。児童数は二十五万二千四百八十二人で、四千百十九人減。

 中学校の校数は六百三十三校で、八校減。生徒数は、一千百六十四人減の十三万五千八百六十二人。

 高校の校数は、四校減の二百八十六校。生徒数は十三万一千六百八十三人で、二千九百三十三人減。

 小学校は昭和五十八年度、中学校は六十二年度、高校は平成三年度から児童生徒数の減少が続いている。

 特別支援学校の校数は六十五校で、一校減。在学者数は、百五十三人増加し、五千五百二十八人となった。

 二十六年度間(四月一日~翌年三月三十一日)に連続または断続して三十日以上欠席した長期欠席者数は、小学校が三十四人増の二千三百十三人。理由別内訳は、「病気」一千二十六人、「経済的理由」一人、「不登校」八百十三人、「その他」四百七十三人。中学校は、百九十六人増の四千六百七十一人。理由別では、「病気」九百二十七人、「不登校」三千四百八十五人、「その他」二百五十九人。「不登校」は、小学校四十一人、中学校二百五人増加した。

 卒業後の進路状況では、中学校の卒業者総数四万五千八百八十六人中、高校等進学者が四万五千三百八十九人。進学率は増減なしの九八・九%。就職して進学した人を含む就職者総数は八十一人で、就職率は増減なしの〇・二%。

 高校は、四万三千五百二十八人中、大学等進学者が一万八千四百五十八人。進学率は一・二ポイント増の四二・四%。就職者総数は一万百八十二人で、就職率は〇・五ポイント増の二三・四%。本年度から正規・非正規雇用の別も調べており、非正規雇用は百七十九人だった。

 特別支援学校中学部は、三百二十七人中、高校等進学者数三百二十四人で、進学率九九・一%。同じく高等部は、九百八十六人中、大学等進学者数十三人で、進学率一・三%。就職者総数二百十人で、就職率二一・三%だった。

(道・道教委 2015-08-07付)

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