札幌市教育センターが講演会開く 2次障害予防に向けて 300人が指導や支援方法学ぶ(市町村 2015-08-17付)
札幌市教育センターが2次障害予防講演会
札幌市教育センターは十一日、市内のちえりあで教育センター講演会を開催した=写真=。特別支援教育ネット代表の小栗正幸氏が「発達の課題がある子どもの二次障害を予防するために」と題して講演。参加した市内の教職員や保護者など約三百人は、子どもへの指導や支援における対話の仕方等について学んだ。
小栗氏は、神経発達障害群の二次障害の原因について、「何をやってもうまくいかない経験や否定的評価のほか、未支援状態での誤った観念や興味・関心の増殖・暴走が挙げられる」と紹介した。支援や相談方法について、「反論・説諭」する方法と、「傾聴・受容」する方法を提示。「二つを対象者の状態像や、支援者の立場によって上手に使い分ければ問題を解決することができる」とした一方で、「現在、周囲に心配をかける子どものうち、無気力になったり、現実を忘れたいなど、“困っていない人”にはこの両方ともがうまく機能しない場合がある」と説明した。
「困っていない人」については、「あいまいな課題や矛盾を抱えたり、性的な興味・関心の偏りがみられる」と原因を説明。肯定を前提として働きかけることや子どもの調子がいいときに支援すること、「それが迷惑行為であることを分かっている君はすごい」などと、他者批判を自己理解に近づける手法を用いるなど、対処法を提示した。
非行対応の基礎としては、非行発覚直後は理由を問いただすのではなく、危機管理を行い、「これはしてはいけないこと」と事実を伝え、その後の反省指導では視点を過去ではなく未来に向け、もし非行をしたらどういう結果になるのか考えさせる指導を心がけるよう呼びかけた。
(市町村 2015-08-17付)
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