札幌市少年国際交流事業帰国報告　違い認め合う交流できた　中学生２２人が市役所を訪問

（市町村 2015-08-19付）

札幌市少年国際交流事業帰国報告

　札幌市の二十七年度少年国際交流事業に参加した生徒たちが十七日、市役所本庁舎市長会議室を訪れ、板垣昭彦副市長に帰国を報告した。市内の中学生二十二人がホームステイ先や現地の学校での生活について紹介＝写真＝。板垣副市長は「異文化にふれることで日本の良さを再確認し、これからの活動に生かしてほしい」と期待した。

　少年国際交流事業は中高生を姉妹都市等に派遣し、世界の人々との交流を通して豊かな国際感覚を養うことを目的に、「姉妹都市国際交流」「シンガポール少年少女交流」の二つの事業を実施している。

　本年度の姉妹都市少年国際交流事業は、ノボシビルスク市に七月二十八日から八月三日までの七日間、シンガポール少年少女交流事業はシンガポールに七月三十日から八月十三日までの十五日間滞在した。

　帰国報告会では、それぞれの代表者がホームステイや現地の学校の様子について報告。ノボシビルスク市を訪れた北辰中学校の髙橋さやかさんは「ロシア料理を教えてもらったり、ロシア古来の伝統にふれるなど、異文化交流や体験を通して、他国の人が他の価値観で生きていることや、違いを認め合う交流ができた」と述べた。シンガポールを訪れた琴似中学校の盛かれんさんは、現地の中学校体験入学での授業の様子などにふれ、「日本の学校では味わえない体験だった」と感想を述べていた。

　板垣副市長は「素晴らしい体験だったと思う。異文化にふれることで日本の良さを再確認し、これからの活動に生かしてほしい」と期待した。

(市町村 2015-08-19付)