道教委が家庭教育ナビゲーター指導者研　学び合い促進に一役を　〝学びカフェ〟推進目指して

（道・道教委 2015-08-20付）

家庭教育ナビゲーター指導者研修会

　道教委は十三日、札幌市内のかでる２・７で家庭教育ナビゲーター指導者研修会を開催した＝写真＝。道教委の新規事業「地域人材による家庭教育支援推進事業～家庭教育〝学びカフェ〟推進事業」の一環で、教育局社会教育指導班主査および社会教育主事の八人が参加。コミュニケーションにかかわるワークショップを通して、各地域で「家庭教育ナビゲーター」を養成する方策について考えを深めた。

　道教委の「地域人材による家庭教育支援推進事業～家庭教育〝学びカフェ〟推進事業」では、今後事業指定する市町村において、保護者等の相互学習を促進する「家庭教育ナビゲーター」を養成し、家庭教育「学びカフェ」を開催。気軽に悩みを相談し、学び合える場づくりを目指していく。

　今回は事業の実施に当たり、市町村単位で開催する「家庭教育ナビゲーター養成研修会」において講師を務める指導者を養成するため、研修会を行った。

　冒頭、濱中昌志生涯学習課主幹が同事業のねらいを説明。「この事業の鍵を握るのは、地域で保護者同士の学び合いを促進する役割を担う家庭教育ナビゲーター」と強調し、今後、事業指定する市町村において、可能な限り多くの人が養成研修を受けるよう働きかけるとともに、研修会で得たことを養成研修の受講者に伝えるよう期待を寄せた。

　このあと、薄葉康生涯学習課主査が事業概要を説明し、「家庭教育ナビゲーターには、コミュニケーションスキルや、話しやすい雰囲気をつくる能力を発揮してほしい」と期待。個人情報を守ること、相談を一人で抱え込まず関係機関につなげることの大切さについてもふれ、地域の保護者のサポーター役を育てるよう求めた。

　引き続き、ＭＩＷ工房コミュニケーション・ナビゲーターの姉帯美和子氏が「家庭教育ナビゲーターに必要なコミュニケーションスキルについて」をテーマに講義・演習を行った。

　姉帯氏は「コミュニケーションでは、分かち合い、共有することが大切。自分のコミュニケーションの癖を意識してほしい」と求め、研修中の約束事として尊重・対等・守秘を提示。参加者同士ペアで好きな食べものなどを話す自己紹介の活動から、人の見方の違いを実感するワークショップなどを行った。

(道・道教委 2015-08-20付)