道教委が道徳授業指導資料作成　改善のための１０項目点検　授業のチェックリスト提示

（道・道教委 2015-08-20付）

　道教委は、道徳教育の改善・充実を図るため、指導資料『道徳の授業づくりについて』を作成し、道教委ホームページで公開した。「道徳的価値について、児童生徒が自分の考えを深める場面を設定していますか？」などと道徳授業のチェックリストを提示している。

　同資料では、道徳の時間の学習指導案について、「教師の指導の意図や構想が最も適切に表現されることが好ましく、各教師の創意工夫が期待される」として、作成のポイントを記載。

　その上で、基本的な学習指導過程における、「導入→展開→終末」の各段階の工夫点、校長や教頭、ほかの教師との協力的な指導の工夫例、魅力的な教材の開発・活用のポイントなどを提示している。

　また、道徳の授業のチャックリストとして、つぎの十点を挙げている。

①主題は、学習指導要領の内容や学級の実態に応じていますか？

②用意した資料は児童生徒が共感するものになっていますか？

③「私たちの道徳」を活用する場面を設定していますか？

④ねらいを達成するための板書計画を作成していますか？

⑤導入の場面において、写真やイラスト、映像資料など、児童生徒の興味・関心を高める工夫をしていますか？

⑥資料を分析し、中心的な発問が吟味されたものになっていますか？

⑦登場人物の心情ばかりを追うのではなく、児童生徒自身の考えを問う発問になっていますか？

⑧児童生徒の主体的な活動を促す言語活動（考えを書く活動、話し合いなど）を取り入れていますか？

⑨道徳的価値について、児童生徒が自分の考えを深める場面を設定していますか？

⑩終末の場面において、児童生徒の道徳的な実践につながるよう説話等を工夫していますか？

(道・道教委 2015-08-20付)