道教委がコミュニティ・スクールの取組推進 小・中学校38校指定し導入促進 全道4ヵ所でシンポジウム等(道・道教委 2015-08-20付)
道教委は本年度、文部科学省の「コミュニティ・スクール導入等促進事業」を活用した取組を行う。十一市町の小・中学校三十八校を指定した「導入の促進」、二市の六校を指定した「取組の充実」、コミュニティ・スクール導入促進等協議会を開く「研修の充実」―の三つを柱に推進。未導入地域や学校にコミュニティ・スクールの意義を伝えるとともに、先進地域を視察するなど、すでに導入している学校の取組を充実していく。新たに「コミュニティ・スクール導入促進等協議会」を全道四ヵ所で開催し、シンポジウムなどを行っていく。
コミュニティ・スクールは、学校と保護者・地域住民が知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させることで、一緒に協働しながら子どもたちの豊かな成長を支え、「地域とともにある学校づくり」を進める仕組み。
各市町村が指定するコミュニティ・スクールには、保護者や地域住民などで構成する学校運営協議会を設置。学校運営の基本方針を承認し、教育活動などについて意見を述べる。
道内では四月現在で小学校二十五校、中学校十校が指定されているが、国の教育振興基本計画に合わせ、道教委では二十九年度までに小・中学校の一割(約百八十校)への拡大を目指している。
道教委では、文部科学省の「コミュニティ・スクール導入等促進事業」の一環として本年度、①導入の促進②取組の充実③研修の充実―の三つを柱とした。
①では、白老町立白老小学校など十一市町の小・中学校三十八校を指定。二年間かけて導入に向けての調査・研究を行う。
②では、すでに導入している三笠市と釧路市内の六校を指定した。
①②とも先進地域を視察したり、文部科学省から講師を招く。
③では、新たに「コミュニティ・スクール導入促進等協議会」を開催する。未導入地域の市町村や学校の関係者に対し、コミュニティ・スクールに関する情報を積極的に提供。導入促進を図るとともに、学校運営協議会委員の情報共有や取組の協議を行い、委員の資質向上を図っていく。
九月十日の渡島ブロックを皮切りに全道四ヵ所で実施。未導入の市町村教委や学校関係者のほか、すでに導入している学校の管理職なども対象とし、文部科学省のコミュニティ・スクール推進員(CSマイスター)を招くシンポジウム、先進地の実践発表、学校や地域の実態に応じた導入の在り方に関する協議などを行う。
なお、本年度、文部科学省の「CSマイスター派遣事業および制度等活用説明会」も胆振・オホーツク・石狩・後志・日高・桧山・留萌・宗谷・釧路・根室管内で実施する。
コミュニティ・スクール導入等促進事業の本年度の指定校および、コミュニティ・スクール導入促進等協議会の開催日程等はつぎのとおり。
【指定校】
▼導入促進
▽栗山町=栗山小、角田小、継立小、栗山中
▽ニセコ町=ニセコ小、近藤小、ニセコ中
▽壮瞥町=久保内小、壮瞥小、壮瞥中、久保内中
▽白老町=白老中、社台小、白老小、緑丘小
▽東神楽町=東神楽中、東聖小、東神楽小、忠栄小、志比内小
▽天塩町=啓徳小、啓徳中
▽枝幸町=枝幸小
▽上士幌町=上士幌小、上士幌中
▽浦幌町=浦幌小、厚内小、浦幌中、上浦幌中央小、上浦幌中
▽釧路市=鳥取小、共栄小、共栄中、大楽毛中、阿寒湖中
▽中標津町=中標津中、計根別小、計根別中
▼取組充実
▽三笠市=三笠小、三笠中
▽釧路市=阿寒湖小、釧路小、中央小、大楽毛小
【コミュニティ・スクール導入促進等協議会】
▼9月10日=渡島総合振興局(渡島・胆振・日高・桧山管内)
▼10月16日=十勝総合振興局(十勝・釧路・根室管内)
▼10月30日=岩見沢市内(空知・石狩・後志管内)
▼11月4日=上川総合振興局(上川・留萌・宗谷・オホーツク管内)
(道・道教委 2015-08-20付)
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