道教委が特別支援学校配置計画決定　知的障害高等部２９・３０年度の見通し示す　２９年度に札幌市立校設置

（道・道教委 2015-09-02付）

　道教委は一日、二十八年度公立特別支援学校配置計画を決定した。新たに知的障害特別支援学校高等部（職業学科設置校）の二十九年度および三十年度の具体的な見通しを示したほかは、計画案どおりの決定となった。二十九年度は道央圏で五学級相当の間口確保を既存校で対応し、七学級の札幌市立特別支援学校も設置。道南では二学級の新設校を置く。三十年度は道央圏の既存校で二学級程度の間口を確保する。

　二十八年度の定員は、本科が二十七年度より九十八人増の一千六百二人、専攻科が増減なしの三十二人となる。

　職業学科を設置する知的障害特別支援学校高等部三校を新設。札幌市北区の新設校は閉校した札幌拓北高校舎を活用し、普通科、環境・流通サポート科、家庭科、福祉サービス科、生活技術科、生活家庭科を置き、六学級四十八定員とする。

　旭川市では、閉校した旭川市立聖園中校舎を使い、環境・流通サポート科、福祉サービス科、生活技術科の三学科二十四人定員を新設。新得町の新設校では、新得高の空き教室を活用し、木工科と家庭科の二学級十六人定員とする。

　普通科を設置する知的障害特別支援学校の在籍者も増加しているため、札幌市中央区に、閉校した高等盲校舎を使った特別支援学校を新設。札幌養護学校もなみ学園分校の本校とし、四学級二十二人定員とする。

　知的障害の学級増は、今金高等養護と紋別高等養護で職業学科二学級、平取養護ほか二校で普通科（重度）三学級、札幌養護ほか一校で普通科（重複）三学級、余市養護ほか二校で普通科（訪問）三学級。

　一方、学級減は中標津高等養護ほか三校で職業学科四学級、鷹栖養護の普通科（重度）一学級、余市養護ほか五校で普通科（重複）六学級、東川養護ほか三校で普通科（訪問）四学級。

　肢体不自由は函館養護の普通科（重複）で三学級増、旭川養護ほか一校で普通科（訪問）二学級増。白糠養護ほか一校で普通科（重複）二学級の減となる。病弱では八雲養護ほか一校で普通科（重複）二学級減。

　今後、二十九年度は道央圏で五学級相当の間口確保を既存校で対応し、七学級の札幌市立特別支援学校も設置する。道南では上磯高の空き教室を活用した二学級の新設校を置く。

　三十年度は道央圏の既存校で二学級程度の間口を確保することを明示した。

(道・道教委 2015-09-02付)