渡島局が１０年経験者研第Ⅰ期　資質能力向上へ研鑚　資質能力向上へ研鑚

（道・道教委 2015-09-01付）

渡島教育局１０年経験者研

　【函館発】渡島教育局は八月上旬の四日間、七飯町文化センターで十年経験者研修第Ⅰ期を実施した＝写真＝。小中学校教諭三十一人が参加し、各教科・領域における指導上の課題解決に向けた意見交換や事例研究を通して、中堅教員としての役割や資質能力について研鑚を積んだ。

　教科指導、生徒指導等に関する事項や、様々な教育課題について、個々の能力、適性等に応じた研修を行い、指導力の向上とともに、中堅教員として求められる資質能力の向上を図ることが目的。渡島局の職員による全体会や教科別、課題別部会を実施し、指導上の諸課題についての発表や協議を行ったほか、危機管理対応などを話し合った。

　三日目には、国立教育政策研究所教育研究情報センターの千々布敏弥総括研究官が「中堅教員に必要な資質・能力」「中堅教員の役割」と題して講義を行った。

　はじめに、道内の授業研究実施状況を取り上げ、「道内の先生は授業研究を頑張っているが、それが子どもに結び付いていないところがある」と指摘。ベテラン教諭が展開する道徳の授業を映像で流した。参加者は、「子どものつぶやきを的確に拾い上げている」「授業のねらいが明確」などと話し合っていた。

　後半は、参加者が自校の課題に即した研究テーマを設定し、研究計画作成を疑似体験する演習を行ったほか、アクティブ・ラーニングを授業に取り入れるため意見を交わした。

(道・道教委 2015-09-01付)