旭川で特別支援教育充実セミナー　通常学級での支援学ぶ　個別の指導計画の演習など

（道・道教委 2015-09-01付）

上川管内特別支援教育充実セミナー

　【旭川発】道教委は八月二十四日、上川合同庁舎で管内特別支援教育充実セミナーを開催した＝写真＝。管内の公立幼稚園、小・中学校、高校から九十四人が参加。校内研修や個別の指導計画の作成等に関する説明・演習を通して、通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする子どもの指導・支援の充実について研鑚を積んだ。

　はじめに、上川教育局義務教育指導班特別支援教育スーパーバイザーの音羽孝文指導主事が「指導や支援の充実」について説明。今後は学級づくり、授業づくりが重要となることを指摘し、実践例として、場面ごとの支援を明確にして取り組んでいる占冠村立占冠中学校の取組を紹介した。

　つぎに、道教委特別支援教育課学校教育指導グループの神守一志主幹が講義。通常学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする子どもに対する適切なかかわり方について事例を交えて解説した。

　神守主幹は「発達障がいを含む特別な教育的支援が必要な子どもの実態は一人ひとり違う」と強調し、「これまでの授業や学級経営の工夫を基盤にした上で、障がいの特性や教育的ニーズを踏まえた全体への配慮と個別の支援が重要」と述べた。

　続いて、発達障がいのある子どもの指導や支援に関する校内研修プログラムの活用をはじめ、個別の指導計画、教育支援計画の作成・活用を呼びかけた。

　その上で、プログラムにおける子どもたちへの適切な言葉かけについて演習。日常の言葉を「好意に満ちた言葉」に言い換えて使うよう求めた。

　午後からは、美深高等養護学校あいべつ校の室矢素宏教諭、上川保健所の深津恵美健康推進課長を講師に迎えて、個別の指導計画・教育支援計画の作成や学級づくり、授業づくりについて演習を行った。

(道・道教委 2015-09-01付)