来春卒高校生の求人・求職状況　求人倍率過去最高の1.12倍　道内求人５年連続増加　道労働局７月末現在

（道・道教委 2015-08-31付）

　道労働局は二十六日、来春卒業予定の高校生を対象とした、ことし初の求人・求職状況（七月末現在）を発表した。就職希望者は八千八百四十六人で、前年同期に比べ〇・五％減と前年並みだが、道内求人数は二一・二％増の九千九百二十四人と、五年連続増加。これに伴い、道内求人倍率は〇・二〇ポイント上回る一・一二倍となり、この時期としては、統計がある昭和六十一年以降最も高い数値となった。一倍を上回ったのは、平成四年三月卒（一・〇七倍）以来二十三年ぶり、二度目。＝表参照＝

道内の来年三月高校卒業予定者数は、七月末現在で前年同期比一・五％減、七百五十人少ない五万九百二十二人。

このうち、〇・五％、四十五人少ない八千八百四十六人が就職を希望。この時期に九千人を割るのは昭和六十一年の統計開始以降、平成二十七年三月卒に続き四回目。男女別では、男子が〇・九％、四十一人減の四千七百十四人、女子が〇・一％、四人減の四千百三十二人。

これに対して、六月二十日から始まった申込で、道内のハローワークに寄せられた求人数は九千九百二十四人。前年同期に比べ二一・二％、一千七百三十七人増え、平成七年三月卒（一万百七人）以来の高水準となった。

　これに伴い、道内求人倍率も〇・二〇ポイント上回る一・一二倍と、この時期としては、統計を取り始めた昭和六十一年以降最も高い数値となった。一倍を上回ったのは、平成四年三月卒（一・〇七倍）以来二十三年ぶりで、統計開始以来二度目。

　地域別では、札幌、札幌東、札幌北の三つのハローワークを合わせた札幌（七百九十人増）、函館（二百四十二人増）、室蘭（百一人増）など、ハローワークのある二十地域のうち、浦河（十五人減）、苫小牧（四人減）、名寄（一人減）を除く十七地域で前年を上回った。

　道内求人倍率では、札幌が〇・五一ポイント増の二・二九倍と唯一、二倍を超えた。以下、千歳が一・三一倍、根室が一・二二倍と続き、帯広、室蘭、岩内、網走を合わせた七地域で一倍を上回った。

　主要産業別の求人数をみると、「建設業」が前年同期比二四・三％増の一千六百八十人で最も多く、次いで、「製造業」が一二・八％増の一千六百一人、「卸売業・小売業」が二二・六％増の一千五百九十八人、「医療・福祉」が二五・七％増の一千二百五十七人など。

　また、主要職業別では、「サービス」が二一・七％増の二千五百九十一人、「生産工程」が一三・五％増の一千九百九十五人、「販売」が五八・二％増の一千五百八十五人のほか、女子を中心に人気の高い「事務」も九百十二人で七・七％上昇するなど、すべての分野で増加した。

　事業所の規模別では、「三十～九十九人」の事業所が一七・六％増の二千八百四十八人、「二十九人以下」が二八・一％増の二千八百三十八人、「百～二百九十九人」が一八・四％増の一千七百六十三人など、三百八十二人で三十一人減少した「三百～四百九十九人」を除く規模の事業所で前年を上回った。

　選考・採用内定は、九月十六日から開始される。

(道・道教委 2015-08-31付)