稚内市が第１回総合教育会議開催　教育大綱―次回会議で策定目指す　総合計画を基本に内容協議

（道・道教委 2015-08-27付）

稚内市総合教育会議

　【稚内発】稚内市は八月中旬、第一回総合教育会議を開催した＝写真＝。工藤広市長や井上幹雄教育委員長、表純一教育長など六人が参加。総合教育会議の運営要綱を決定するとともに、次回会議で策定を目指す教育大綱案について協議した。

　はじめに、工藤市長があいさつ。急速に進む教育改革の動向について、「市長として公の場で教育政策について発言、議論することが可能になった」とする一方で、「その責任や役割が明確になった」と強調した。

　今後については、「市長部局と教委が目指す方向性を共有することが大事。一致団結し素早く課題解決を図ることが求められ、期待されている」「これまでも、教委とはスタンスを異にしてきたわけでなく、意見交換の場などを設けてきた。引き続き、連携を深めながら取り組んでいきたい」と一丸で取り組むことの重要性を強調した。

　このあと、井上委員長のあいさつに続き、総合教育会議運営要綱案や教育大綱案などを協議した。

　大綱案は、市の最上位計画「第四次稚内市総合計画後期基本計画」における教育分野の施策を基本とし、①地域・家庭における教育力の向上②時代に即した学校教育の推進③活気あふれる学びの場づくり―の家庭（地域）教育、学校教育、社会教育（生涯学習）からなる三点を柱とすることを掲げた。

　協議では、「いじめ問題に関する文言が入っていない。市として未然防止に取り組む意識を強調することも必要では」「市の特色ある教育として、小中一貫の言葉を大綱から導き出すことができれば」などの意見が挙がった。

　市では今後、本会議の意見を踏まえ、大綱案の詳細を策定する予定で、十二月にも開催する第二回会議での決定を目指す。

(道・道教委 2015-08-27付)