高橋知事が占冠中央小を視察　ＣＳの成果に感心示す　地方創生体現の事例と評価

（道・道教委 2015-08-28付）

高橋道知事が占冠村立中央小訪問

　【旭川発】高橋はるみ道知事は六日、文部科学省のコミュニティ・スクール（ＣＳ）の指定を受けている占冠村立占冠中央小学校（森野憲仁校長）を視察した＝写真＝。高橋知事は、地域ぐるみで子どもを見守る機運の醸成に努めるとともに、地元企業や大学と産官学の連携を進める同校の実践に関心を寄せ、地方創生を体現している事例と評価した。

　北海道総合教育大綱策定に向けて、道教委の中村隆信委員や鶴羽佳子委員などから、学校運営協議会を設置し地域が一体となって学校づくりに取り組むＣＳを大綱案の参考とするよう求める意見があったため、同校の視察を行うこととした。

　ＣＳは、学校や保護者、地域が学校運営について意見を出し合う「学校運営協議会」を設置し、協働して「地域とともにある学校づくり」を進めるものとして、文科省が推進している制度。

　二十五年度から指定を受けている同校では、ＣＳによって、子どもや親、地域の大人の絆が深まったという。また、子どもが安心できる学習環境の整備が進み、学習意欲の向上、地域への愛着の深まりなどの成果が上がっている。

　この日、高橋知事をはじめ、道総合政策部の今井太志政策局総合教育担当局長、上川教育局の小野寺一郎局長など七人が同校を訪問。占冠村の中村博村長や藤本武教育長、森野校長、村立占冠中学校の大角勝之校長などが出迎えた。

　会合で、高橋知事は地域ぐるみで子どもを見守る機運の醸成に努める同校の取組に感心し、今後も全道でＣＳの普及に努めていくことを伝えた。

　また、地元の企業や北海道大学大学院環境科学院と、産官学の連携のもと、環境学習を進める同校の実践に興味を示し、地方創生を体現している事例として評価した。

(道・道教委 2015-08-28付)