道教委などがメンタルヘルスセミナー　取組は職場全体で対応　ケア方法や復職支援学ぶ

（道・道教委 2015-09-10付）

　【留萌発】道教委と公立学校共済組合道支部は八月二十七日、留萌市中央公民館で「元気の出る学校づくり」をテーマにメンタルヘルスセミナーを開催した＝写真＝。留萌、上川、宗谷、空知管内における公立学校共済組合所属の管理監督者ら約六十人が参加。講義や演習などを通して、職場でのメンタルヘルスケアや復職支援の取組などについて知識を深めた。

　セミナーは、職員のメンタルヘルス対策の一環として職場における心の健康不調の予防や早期対応を図るために実施するもの。

　はじめに、公立学校共済組合道支部の石垣則昭学校支援アドバイサーが「管理監督者による未然防止、早期発見の対応」と題して講義。メンタルヘルスは個人の問題ではなく、職場全体で取り組むよう強調した上で、「未然防止、早期発見を第一に」と呼びかけた。

　教職員のメンタルヘルス不調の背景についても説明。教職員のストレスサインを見逃さない管理監督者の視点として、「観察」「声かけ」「傾聴」「連携」の四つを示し、コミュニケーションの重要性を訴えた。

　続いて、教育職員局福利課の前川春美主査が復職支援の取組について説明。精神疾患により長期療養に至った所属職員が職場復帰するまでの流れを示し、復職後も定期的に面談を行い病気の再発を防ぐことがポイントであることを強調した。

(道・道教委 2015-09-10付)