命の大切さを感じて　札幌市星置東小６年生　こころの劇場観劇会

（学校 2015-09-15付）

　札幌市立星置東小学校（上村尚生校長）は八月二十五日、ニトリ文化ホールで開催された「こころの劇場・ミュージカル〝人間になりたがった猫〟」を観劇した。六年生九十五人が参加。子どもたちは、プロの演技や場面に合わせた演出を堪能したほか、火災現場から逃げ遅れた敵役を主人公が助けに行く場面から、命の大切さを感じていた。

　「こころの劇場」は、一般財団法人舞台芸術センターと劇団四季が、舞台観劇を通して、命の大切さや人を思いやる心などを伝えるために企画した事業。札幌市との共催で、八月下旬の四日間、市立小学校に通う六年生を対象に、ミュージカル「人間になりたがった猫」を上演した。四日間で市立小二百一校が参加。同校では、学校行事の一つとして位置付けた。

　この演目は、人間の言葉をしゃべる猫のライオネルが、主人の魔法使いから罰として人間の姿に変えられたことから始まる物語。人間になることを望んでいた彼が、喜んで向かった人の住む町において、恋や涙を経験し、命の大切さなどを学んでいく展開となっている。

　子どもたちは観劇後、感想カードを記入。俳優たちの演技や演出について、「全身を大きく使っていたから、分かりやすかった」「シーンに合わせた表情や動きをすることで表現していた」など、気がついた点を記した。

　全体を通しての感想として、立場を利用し、ライオネルや周囲に意地悪をしていた衛兵隊長のスワガードが、火災現場に取り残された場面で、救いを求めるスワガードを人々が見捨てようとしている中、ライオネルが「どんなに悪い人だって、同じ命じゃないか！」と叫んだことに対し、「一番大切なことだと感じた」とつづっていた。

(学校 2015-09-15付)