大樹小で道徳の出前授業実施　夢があればできる　植松電機専務が経験伝える

（学校 2015-09-18付）

植松氏と子どもたちが紙製ロケットを飛ばした―大樹小

　【帯広発】大樹町立大樹小学校（髙井正樹校長）は九日、道教委「子どもの心に響く道徳教育推進事業」の一環として、同校で道徳の出前授業を行った。㈱植松電機専務取締役の植松努氏が「思うは拓く～夢があればなんでもできる」と題して授業。植松氏は自身の幼少期や趣味の話をもとに、夢をもつ大切さやあきらめないで前向きに物事を考える重要性などを伝えた。

　この事業は、幅広い経験や優れた知識・技術を有し、全国的に活躍している著名人を、道徳教育特別非常勤講師として市町村教育委員会に派遣し、当該市町村教育委員会の指定する小学校または中学校において体験活動を生かした道徳教育を実施するもの。地域の人材や多様な専門分野の社会人を特別非常勤講師として任用し、道徳の時間等において子どもの心に響く授業を推進し、道徳教育が充実することをねらった。

　この日は、同校の四・五年生約八十人が参加。植松電機専務取締役の植松氏が「思うは拓く～夢があればなんでもできる」と題して道徳の授業を展開した。

　植松氏は、世界で唯一の産業用の電磁石を作る植松電機を経営し、宇宙航空研究開発機構と共同して、ロケットの打ち上げの実験など、多岐にわたり活躍。その経験や自身の幼少期などの話をもとに、「失敗を恐れず挑戦すること」「あきらめないで前向きに物事を考えること」の大切さを伝えた。また、「知りたいことや気になったことがあったら積極的に本を読み、知識を深めて」と読書の重要性を説いた。

　さらに、「趣味や好きなことが仕事につながる」とし、「たくさん夢をもって、様々なことに挑戦して」と呼びかけ、「自分に自信をもってみんなで協力して、より良い未来をつくっていこう」とエールを送った。

　このあと、校庭に移動し、紙でつくった小型ロケットの打ち上げを実施。子どもたちはカウントダウンとともに飛び出したロケットを見て、「すごい！」と大きな歓声をあげていた。

(学校 2015-09-18付)